
おのはな▶岩手大学を卒業後、東京芸術大学 大学院 映像研究科 アニメーション専攻に入学。卒業後はフリーランス期間を経てUchuPeople合同会社を設立。参加作品は『PUI PUI モルカー DRIVINGSCHOOL』監督のほか、野外プロジェクションマッピングアニメーションやシンガーソングライターのMVなど多岐にわたる。
アニメ監督の仕事は幅広い!
よく見て、知って、たくさん描くことが大事です
趣味で続けていた創作活動が今の活動にも活きている
小学生の頃に漫画家を目指していて、プロットやネームを描いていたことが映像の構成や脚本制作に役立っています。高校で入っていた美術部でのクロッキーやデッサンは今でも大事だなと思うことがあり、この頃から始めたオタク活動はPhotoshopや印刷について知るきっかけになりました。動画の編集は、ニコニコ動画への投稿が練習になりました。
県外の美術大学受験を夢見るも、事情があり地元の県内にある岩手大学へ進学し、卒業後、2年間の無職期にVOCALOID作品の活動を経て映像制作に目覚め、東京芸術大学 大学院 映像研究科 アニメーション専攻へ入学しました。それからフリーランスを経てUchuPeople合同会社を設立し、『PUI PUIモルカー DRIVING SCHOOL』監督のほか、『ポプテピピック』や『けだまのゴンじろー』、『ウポポイ(民族共生象徴空間)』野外プロジェクションマッピングアニメーションやシンガーソングライター・日食なつこさんのMVなどいろいろな作品の制作に参加しています。
きっかけは趣味の延長線上に
絵は小学生のころから好きでその頃からずっと描き続けていましたが、アニメや映像制作に関しては趣味で始めた動画サイトへのVOCALOIDの動画投稿をきっかけに興味を持ちました。最初は数枚のイラストを紙芝居のように並べるだけでしたが、「枚数を増やせばアニメになるのでは?」と思い立ち、取り組んでみたら思いのほか熱中してしまいました。
日々の仕事はクライアントのイメージをアニメーションで実現すること
いろいろな理想や目的をもったクライアントの相談に乗り、予算と工数のバランスを見通しながら作品のコンセプトを練って、シナリオ・絵コンテ・イメージボードなどを描いています。仕事内容は毎日その都度違います。作画の時は自分で作画し、コマ撮りの時はアニメーターさんに撮影してもらい、それを編集して仕上げ、必要な時は音声収録やMA(音の調整や収録作業)に立ち会ったりして、納品しています。アニメーションでしか実現できないイメージをすくい上げ、実際に予算内で実現できたときは喜びもひとしおです。仕事をするうえで大事にしていることは、クライアントがどんなことで困っているのだろうと想像すること。あとは赤字にしないことです。
今の仕事を続けていくために、出来るだけ断らない、なんでも挑戦してみることも大切にしています。今後は画面作りだけでなく、世界観作りや脚本も書くこと、あとはシリーズ作品にも携わっていきたいと思っています。
小野ハナさんが監督を務める『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』、2022年10月よりテレビ東京ほかにて放送予定!
『PUI PUI モルカー』は、モルモットが車になった世界で繰り広げられる、癒しあり、友情あり、冒険あり、アクションありのストップモーションアニメで、今や世界中から愛されています。待望の新シリーズ『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』では、第1期制作スタッフの小野ハナさんが監督に、第1期監督の見里朝希さんが原案・スーパーバイザーとなり、ドライビングスクールを舞台に新たなストーリーが始まります。第1期のメインキャラクターたちが三角帽子をつけた《教習モルカー》になって登場し、新キャラクターも多数登場する予定とのこと!2022年10月からテレビ東京ほかにて放送予定です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
◎公式サイト https://molcar-anime.com/