帝国ホテル 東京
宿泊部ゲストリレーションズ課
フロント 北 早希さん
きた さき▶高校卒業後、帝京大学教育学部教育文化学科に入学。当初は教員職をめざしていたが、英語を使って接客をしたいという思いがめばえ、大学卒業後に株式会社帝国ホテルへと入社。現在は帝国ホテル 東京のフロントとして2年目を迎える。
チェックイン・チェックアウト以外にもお客様との会話が広がっていく時が嬉しいです
英語が話せ、接客できる仕事を考えフロント業にたどりつきました
中学の頃から英語や海外に興味を持って以来、英語を話す仕事につきたいとずっと考えていました。高校時代からは英語の教員を目指すようになり、大学でも教育学部で国際理解教育を専攻し、海外留学も経験しました。そのうちに接客業にも関心が出てきて、英語が話せて接客できる仕事として、ホテルのフロントを目指すようになりました。
現在の業務ですが、午前中は主にチェックアウトの手続きで、午後からはチェックインの手続きとお部屋までのご案内をします。フロントは主に7つの班で編成されており、早番・中番・遅番・夜勤とシフトが一緒に替わる中、同じ班の人たちと時に助け合い、時にアドバイスをいただきながら働いています。
さまざまな業務の中でも自信のあることは、お客様と自然にお話しすることです。お話好きのお客様だけでなく、急いでいたり、あまりお話をされないお客様へは必要最低限なことだけお話しするなど、お客様に合わせて対応することが得意だと思っています。
案内した海外のお客様がまた来てくれて、名前を覚えてくれている
これまで働いてきた中で、とても思い出深いできごとが一つあります。フロントに配属された当初、海外からお越しのお客様に、ホテルの中を案内してほしいと言われまた。その時は私も研修で館内について学んだばかりでしたが、ドキドキしながらも一人でご案内をしました。そのお客様たちは最後に私の名前を聞いて、「また来るね」と言ってくれました。
それから一か月後に、お客様が本当にまた来館してくださり、しかも私のことを覚えていてくれました。その時は本当に嬉しかったです。
私は、数あるフロント業務の中でも特にお客様と話すことが好きです。チェックイン・チェックアウトの時以外にも、お客様がご自身のことを話してくださったり、逆に私がお客様に「ご滞在はいかがでしたか?この後はどちらに行かれるんですか?」とご質問するなど、お客様との会話が広がっていく瞬間が、いつも嬉しいです。
海外のお客様とのやりとりは英語が中心ですが、今後より多くの方とコミュニケーションができるように、今は個人的に中国語を勉強しています。
また、フロントスタッフとしていろいろな仕事ができるようになりたいので、いずれコンシェルジュなど他の役職も経験して視野を広げ、最後にまたフロントに戻ってきたいと思っています。