動物・環境

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業界の"今"を探ってみよう

ペットに寄り添う仕事。ペットに関する幅広い知識も必要

業界規模

JKC公認トリマー資格登録者数(2018年以降)

C級 B級 A級 教士 師範 合計
2018年度 5,829 7,992 1,792 97 13 15,723
2019年度 5,730 7,857 1,794 96 13 15,490
2020年度 5,867 7,823 1,820 97 12 15,619
2021年度 6,084 7,800 1,836 98 9 15,827
2022年度 6,346 7,738 1,851 98 9 16,042

(年度末統計)

ペット・アニマル業界

最新動向

トリマーの資格にはJKC(ジャパンケネルクラブ)公認資格や、サロントリマー検定(全国動物専門学校協会)、トリマーペットスタイリスト(日本能力開発推進協会)など複数あります。飼い主からあらゆる相談を受けることが多いため、トリマーは美容の知識と技術だけではなく、犬以外に猫などのペット動物の健康、飼養管理に必要な知識まで、幅広く持っておく必要があります。ペットの高齢化が進み、様々なニーズが生まれていることから、活躍のチャンスは広がっています。

獣医師と飼い主の間に入って、診療・治療をサポート

業界規模

<産業動物診療所> 4,119施設
<小動物診療所> 12,706施設

(農林水産省統計/令和5年12月31日現在)

合格者数

<第2回愛玩動物看護師国家試験の合格者数> 4,666名

(一般財団法人 動物看護師統一認定機構/2024年3月15日)

ペット・アニマル業界

最新動向

犬、猫等の愛玩動物(ペット)は家族の一員という考え方が一般的になりつつあり、動物医療の内容は高度化、多様化しています。新たな国家資格、愛玩動物看護師は、いままで獣医師が行っていた診療業務の一部を「診療の補助」としてできるようになり、今後は獣医師による遠隔診療とも合わせ、幅広い活躍が期待されるでしょう。(参照:環境省HP)

ペットフード需要は堅調。新しいサービスも増える

業界規模

<関連総市場> 1兆8,370億円

(2024年度(予測)矢野経済研究所調べ)

ペット飼育数

<ペット犬の飼育頭数> 684万4千頭
<ペット猫の飼育頭数> 906万9千頭

(一般社団法人ペットフード協会 2023年全国犬猫飼育実態調査)

ペット・アニマル業界

最新動向

2023年は犬の飼育頭数が、684万4千頭に対して猫の飼育頭数は906万9千頭で、前年に引き続き猫が犬の数を上回りました。ペットの高齢化に向け、ペットフードの多様化に始まり、医療、保険、また体のお手入れや健康促進に配慮した産業、ペットエステやドッグヨガ、さらにペットと泊まれる宿泊施設やペットの最期を演出する葬祭業など、製品・サービス市場が拡大傾向です。

家庭犬訓練の需要が増え専門職は増加傾向

業界規模

<全国の警察犬訓練所の数> 120ヶ所

(日本警察犬協会公認訓練所数令和6年2月現在)

<全国の盲導犬訓練団体の数> 8団体

(全国盲導犬施設連合会加盟施設数)

<全国の動物園の数> 89ヶ所
<全国の水族館の数> 50ヶ所

(日本動物園水族館協会加盟施設数)
※上記のほかに日本動物園水族館協会以外の動物園、動物展示施設が全国に約150あります。

ペット・アニマル業界

最新動向

近年では「犬は家族の一員」です。室内犬の飼育率が非常に高くなり、家族での外出時は犬も一緒に連れて行くことが増えました。そこで、犬が人間社会で暮らしていくための基本的なルールをきちんと教えたり、さらには、災害救助犬や警察犬、盲導犬・聴導犬といった非常に高度な作業を行う犬まで、飼い主の問題や要望に応じた犬を訓練するプロフェッショナルが必要とされています。こうした犬の訓練士へのニーズが増えています。

持続可能な社会に向けて急速に成長

業界規模

<国内市場規模(推計)> 108兆908億円

(環境省 環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書より)

計量士の登録者数

<環境計量士(濃度関係)> 約12,200人
<環境計量士(騒音・振動関係)> 約3,600人
<一般計量士> 約14,900人

(経済産業省 計量士の登録者数(累積)令和5年2月)

ペット・アニマル業界

最新動向

環境産業は、「供給する製品・サービスが、環境保護(Environmental protection)及び資源管理(Resource management)に、直接的又は間接的に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献する産業」と定義されています。具体的には、「環境汚染防止」、「地球温暖化対策」、「廃棄物処理・資源有効利用」、「自然環境保全」の4つの分野に分けられています。国内の市場規模は、2050年にかけ上昇傾向を続け、約124.4兆円まで成長すると推計されています。

Q&A形式で知る業界の最新キーワード

Q1  「ペットテック」ってどんな意味?

A.ペット × テクノロジー
ペットの長寿化と高齢化が進み、世界中でペットビジネスの領域が拡大しています。アメリカでは、留守番中のペットを見守るカメラやGPS機能付きの首輪、スマホアプリでペットの心拍数を可視化できるシステムなど、IT技術を活かしたペットの健康・安全管理が注目され、広く普及しています。グローバルマーケットインサイトの発表によるとペットテックの世界での市場規模は7年で4.44倍になると予想されています。

Q2  「エシカル消費」とは?

A.人や環境、社会に配慮した製品を選択する消費
例えば、エコバッグを使用する、環境に負荷が少ない製品を選ぶ、すぐに食べる商品は、手前に陳列されているものを買う、食材を使い切るなどが挙げられます。エシカル消費は、SDGsで課題とされている環境や貧困、食糧危機などの問題を解決するための有効な手段と考られています。

Q3  「アニマルウェルフェア」とは?

A.生まれてから死ぬまでの動物の身体的・心的状態のこと
アニマルウェルフェア(動物福祉)については、家畜を快適な環境下で飼養することにより、家畜のストレスや疾病を減らすことが重要であり、結果として、生産性の向上や安全な畜産物の生産にもつながります。そのため、アニマルウェルフェアの考え方を踏まえた家畜の飼養管理の普及に努める必要があると考えられています。(参照:農林水産省HP)

新卒採用情報

初任給の違いはあれど、待遇はあくまで技術や頑張り次第

 ペットに関するサービスが盛んな現在、依然と需要は高く、就職活動の状況は近年大きな変化はありません。では就職後はどうでしょうか。初任給について下の表にあるように、一般的には4年制大卒者は短大・専門卒者や高卒者よりも給与が高くなる傾向にあります。ただし獣医師や研究・開発職などのより専門的な職種や会社の中で将来経営にかかわる総合職を除けば、動物に関する専門職では個人の技術や能力の問題が重要であり、大学卒か専門学校卒かの学歴は重要ではありません。なお、環境関連の技術職などでは、例外はあるものの理系出身者を求めているケ ースが多いです。環境計量士や土壌汚染調査技術管理者などの資格を持っていると、歓迎されるようです。

●出身別の初任給の違いの目安
 東京都産業労働局「中小企業の賃金・退職金事情」(令和5年版)

  高校卒 専門学校卒 高専・短大卒 大学卒
産業計 198,421円 209,953円 208,701円 222,005円
学術研究、専門・技術サービス業 212,000円 217,682円 217,556円 235,303円
生活関連サービス業、娯楽業 192,830円 204,072円 204,730円 214,723円

(注)この表の初任給は通勤手当を含んでいない。したがって、平均賃金との比較には注意を要する。

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