
CD、サブスク、映像、アナログ盤ともに売上を伸ばす
(参照:日本レコード協会「日本のレコード産業2026」)
全カテゴリーで売上を伸ばす
<CD生産金額> 1,449億円
<有料音楽配信金額> 1,572億円
<音楽ビデオ生産金額> 619億円
<アナログディスク生産金額> 84億円
2025年のデビュー数は前年比で大幅に減少
2025年 328名(組)
2024年 266名(組)
ストリーミングが定着
【2024年】1,233億円
ダウンロード 95億円
ストリーミング 1,132億円
↓
【2025年】1,572億円
ダウンロード 114億円
ストリーミング 1,377億円
音楽ソフトの売上が少しずつながらも伸びています。日本は世界の中でCD売上が最も高く、アーティストグッズとしての需要が強い傾向です。特に最近は初回生産限定として特別盤CD(ライブ音源やカバー曲集など)を付けたり、購入者対象のミニライブを催すなど、コアファンのCD購入を促しています。しかし、スマートフォンの普及と通信料金の値下げによって、サブスクリプション(定額聴き放題)の利用が増加していますので、好きなアーティストはCDアルバムを購入し、気になる楽曲はサブスクで聴くという傾向があるようです。昨年はついに音楽配信がCD生産額を逆転しましたが、サブスクも万能ではないので、CD購入は一定の水準を保つでしょう。日本レコード協会もこの流れを受け、2020年よりサブスクリプションの再生回数でのヒット曲認定を開始していますので、音楽ソフト全体の売上がより可視化されています。
また、アナロクディスクの生産は、昨年は84億円規模に拡大しました。人気アーティストのリリースも相次ぎ、世界中で売れています。
市場規模は過去最高に
(参照:日本コンサートプロモーターズ協会「2025年基礎調査報告書」)
売上額は堅調にアップ
<総動員数> 59,993,914名(101.0% 前年比)
<総売上額> 6,443億3,804万円(105.3% 前年比)
ほぼ前年通りに推移
スタジアム 1,146万人( 98.3% 前年比)
アリーナ 2,173万人(99.5% 前年比)
ホール 1,512万人(99.5% 前年比)
ライブハウス 764万人( 100.6% 前年比)
中国四国も復活!
北海道 176億4,415万円(118.2% 前年比)
東北 163億994万円(111.4% 前年比)
関東 3,587億167万円(108.3% 前年比)
北陸信越 127億584万円(114.7% 前年比)
東海 523億228万円(100.2% 前年比)
近畿 1,233億2,734万円(93.2% 前年比)
中国四国 158億2,326万円(122.5% 前年比)
九州沖縄 473億2,765万円(112.0% 前年比)
推し活ブームの中、コンサート市場は各地で活況です。観客動員数、売上は過去最高になりました。会場規模はほぼ前年通りですが、チケット料金の値上げの影響か動員数は伸びが鈍化に。また地域別では、回復が遅れていた中・四国も復活しました。近年は野外の大型フェスが荒天で中止になるなど、自然災害に左右される傾向は否めませんが、全国でコンサート・ライブ・フェスに行きたい人は確実にいます。また都内では中野サンプラザや国立劇場など、2,000人規模の会場の建て替え計画が進まず、純邦楽や日舞、クラシックバレエなどの公演に影響が出ています。2026年夏には、バンダイナムコベースが渋谷に2000席のコンサートホールをオープン、期待されています。
新型コロナウイルス後も見据えた業界の動き
新たなビジネスモデルを模索するフィットネス業界
<フィットネスクラブの年間売上高合計>
2,235億1,700万円
<フィットネスクラブ会員数>
2,689,796人
<インストラクター、トレーナー数>
34,627
(経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」2021年1月)
現場観戦に頼らないビジネスモデルが急務
<Jリーグ(J1)>
年間入場者数 のべ177万3,481人
試合数 306試合
(Jリーグデータサイト 2020年度)
<プロ野球>
年間入場者数(セ・パ公式戦) のべ482万3578人
試合数 720試合
(日本野球機構HP 統計データ 2020年度)
●今後のスポーツビジネスの展望
日本のスポーツマネジメントは伸びしろがあり、今後ますます拡大すると期待されています。野球を例に挙げると、日本はチケットを販売してスポンサーをつけるだけに対し、海外のボールパークは収益をあげるために様々な角度から仕組みをつくっています。試合を観て帰るだけでなく滞在時間をいかに伸ばしていくかということが大切です。2023年開業に向けたアミューズメントパーク(ボールパーク)は海外の要素を取り入れ、野球を観る人はもちろん、野球を観ない人でも楽しめる施設となり、今から期待が高まります。
●スポーツはエンターテインメントと融合してさらに発展する
アマチュアスポーツでもテクノロジーやエンターテインメントと融合することでショーができ、収益化に繋げることができます。具体的にどうビジネス化していくかのカギはエンターテインメントです。2019年開催のラグビーワールドカップが大成功の事例です。ラグビーに興味がなかった層が、一気にラグビーに興味を持ち、日本中が熱狂したのは記憶に新しいです。日本各地に外国人が溢れ、地域の活性化に繋がりました。こうした事例を参考に、日本全体にムーブメントを興していける人材育成が急務と考えます。
A.音楽分野で国内外の活躍をめざす人への、国による支援事業のことです。
経済産業省「令和7年度補正 コンテンツ産業成長投資支援事業費補助金(IP360:スタートアップ支援事業)」を活用し、株式会社CANTEENが事務局として実施する音楽分野の支援事業。国内外で活躍を目指すアーティストやマネージャーが自身の作品を広くオーディエンスに届けられるよう、制作費やプロモーション費用の補助、 プロジェクトマネージャー(PM)・メンターによる事業戦略やマーケティング支援、発表の場やプラットフォームの提供など多角的なサポートを行い、アーティストの成長と活動の幅を広げることを目的としています。
A.インターネットを通じて配信される無料の音声番組。YouTubeの音声版のようなものです。
好きな時に好きな番組を再生・停止でき、通勤や家事をしながらも楽しめます。最近では、ポッドキャスト専門の業者や配信者だけでなく、ニッポン放送、TBSラジオ、J-WAVEといった主要ラジオ局もポッドキャスト専用の番組を制作するようになり、通常のラジオ番組を凌ぐ人気プログラムも現れています。番組の制作・配信は個人でもでき、番組のファンが増えれば、グッズ販売やイベント開催といった収益化も可能です。
A.大型コンサートツアーの広島開催が少ないことを嘆くファンの声。 でも今年から改善されています。
コンサート事業の地域別売上でも、コロナ禍以降は過去最高になっているにもかかわらず、昨年まで中国四国だけは伸び悩んでいました。人気アーティスト「5大ドームツアー」に広島はなく、最大規模の会場「広島グリーンアリーナ」(県立総合体育館)でも、これまで所有する広島県が有料興行の開催に制限を設けていたのです。「広島飛ばし」が指摘されてコンサートの利用拡大を求める若者の意見を踏まえ、県は2025年10月にルールを変更。平日の利用制限を撤廃し、土日も柔軟な運用にしたところ、2026年は土日平日合わせて9日開催が増えました。
音楽・芸能業界の就職は大きく2つに分れます。クリエイティブや事務、管理の職種と、技術職です。
新卒採用を行っている企業は、即戦力ではなく、次世代を担うポテンシャルの高さを求めています。
では、就職後はどうでしょうか。初任給について一般的に4年制大卒者は短大・専門卒者や高卒者よりも給与が高くなる傾向にあります。しかし、近年では学歴や年齢ではなく、個人の素質や実践力を持った人材がより強く求められるようになってきています。頑張り次第では、将来的に収入面で逆転する可能性も十分にあります。就職後は、学歴を問わず、学んできた技術や知識をどう活かすかが問われていくでしょう。
●出身別の初任給の違いの目安
東京都産業労働局「中小企業の賃金事情」(令和7版)
| 高校卒 | 専門学校卒 | 高専・短大卒 | 大学卒 | |
|---|---|---|---|---|
| 産業計 | 208,783円 | 220,303円 | 220,439円 | 233,725円 |
| 製造業 | 202,689円 | 215,667円 | 215,740円 | 231,143円 |
| 卸売業、小売業 | 205,535円 | 214,711円 | 214,325円 | 228,238円 |
| 生活関連サービス業、娯楽業 | 216,358円 | 216,088円 | 221,306円 | 224,687円 |
| サービス業(他に分類されないもの) | 200,796円 | 212,248円 | 212,248円 | 221,246円 |