音楽を表現する主な職業
デビューするまでの道は多様化が進む
小さなチャンスも自分に引き寄せる情熱が大事!
人の目に留まる活動を続けよう
ヴォーカリストやミュージシャンとして世に出る方法は、ますます多様化が進んでいます。これまでは「まずメジャーデビューしてCDを発売し、マスメディアに取り上げてもらう」ことを目標に活動するのが一般的でしたが、今ではwebなどのコンテンツが発達し、インターネットやSNSを活用した発表の場を誰もが持てるようになりました。たとえばYouTubeをはじめとした動画サイトに自身の弾き語りを投稿し続けてデビューのきっかけをつかんだアーティストや、コピー曲を歌った動画がオリジナルの海外メジャーバンドの目に留まり、のちに正式メンバーとして加入したという「現代のシンデレラストーリー」まで誕生したのはインターネット社会の大きな特徴といえるでしょう。
とはいえ、このような成功はごく一部。多くのアーティストやミュージシャンは地道に作品を制作し、ライブハウスに出たりオーディションに応募するなど、世に出るチャンスを模索しています。「運も才能のうち」といわれますが、どんなに小さなチャンスも活かす心意気が伴って、初めて発揮されることでしょう。また最近はCDデビュー前にSNSを作品発表の場とし、再生回数を増やしてのヒット曲も生まれています。
さらにメジャーデビューできたとしても、「音楽で食べていける」まで活躍するためにはさまざまな難関を乗り越えなければなりません。人々の好みも多様化し、「こうしたら必ず売れる」という方程式もない世界ですから、自分自身に揺るぎないものを持ち、音楽を愛してあきらめないことが、最低限必要な要素となるでしょう。
そして、ヴォーカリスト、ミュージシャンも見方を変えれば技術職ですから、常にスキルアップを目指し、そのためのトレーニングを欠かさないことが長く活動できる秘訣であり、何よりも「揺るぎないもの」をつくるエネルギーにもなります。
クラシックの声楽家・演奏家・指揮者は音楽大学や海外施設などでの専門教育が慣例となっています。また音楽隊奏者(警察・消防・自衛隊)は公務員となるのが一般的です。さらに伝統芸能演者は一般公募で養成する公的機関がありますので、世襲でない人でも舞台に上がるチャンスがあります。
お役立ちDATA
初任給例 | 経験や活躍により異なる |
活躍の場 | □コンサート・ライブ会場 □TV・メディア □スタジオ etc. |
関連資格 | ●知的財産管理技能検定【国】 ●マルチメディア検定 ●ヤマハ音楽能力検定 etc. |