コンサート制作&音楽ビジネスのスペシャリストに聞きました

株式会社バンダイナムコベース
取締役
鈴木 孝明さん

すずき たかあき▶学生時代より音楽業界を中心に、イベント・コンサート・ライブ制作を長年にわたり手がける。2010年(株)バンダイナムコライブクリエイティブ取締役を皮切りに同社グループの取締役を歴任。2022年(株)バンダイナムコミュージックライブ常務取締役(現任)、2024年4月(株)バンダイナムコベース代表取締役社長、2026年4月より取締役。東京渋谷に2000席コンサートホール「Shibuya LOVEZ」が2026年6月に開業し、同施設の管理・運営と新規事業の創出に取り組んでいる。

2026年夏、渋谷の街に「好き」でつながるライブホール誕生!

「人と世界がつながる未来を創る」実証の場として8年の歳月をかけてホール建設

 「Shibuya LOVEZ」の企画は2017年からスタートしています。どのような施設を作るかから検討を重ねました。当社グループは音楽のほか映像、アニメ、ゲーム、おもちゃなどで、多くのIP(知的財産)を保有しており、多様なコンテンツを盛り上げるには「ホール所有が重要」と方向性を定めました。
 バンダイナムコグループは「FUN for All into the Future」をパーパスに掲げており、ホール事業は「人と人、人と社会、人と世界がつながる未来を創る」、その実証の場と位置付けております。

アーティストと音楽業界が一緒に成長できる「2000席のホール」の持つ意義

 ライブホールは、ライブハウスを振り出しに1000人、1500人、2000人と“アーティストのステップアップの場”という役割を担ってきましたが、現在は都内のホールの大半が閉館し、残っている会場も、利用者が殺到して希望通りに使えない状態です。「Shibuya LOVEZ」は渋谷という立地で、アーティストが成長できる場所を提供することで、当社だけでなく音楽やエンターテイメントの各業界全体の一層の発展に寄与したいと考えております。
 当施設はコンサートや演劇のほか、eスポーツやファッションショーなどの利用も想定しています。

舞台制作の経験値を結集して
ステージに立つアーティストの使いやすさに配慮

 ライブホールは立地や収容人数、客席の見やすさだけでなく、舞台に立つアーティストにとっても使いやすい設備環境にしなければなりません。音響も高性能のスピーカーを常設するだけでは解決できない問題があるなど、使いやすさの追求には現場での経験値を大切にしたいという考えから、都内でホール運営実績を持つ方々に参画してもらい、2026年6月に開業しました。

渋谷を文化の発信地へ
自治体とも協力して「Shibuya LOVEZ」を“めざす場所”に

 2026年6月には長谷部渋谷区長、大西渋谷区商店会連合会会長にご登壇いただき、報道各社へ完成報告会を催しました。渋谷区の皆様とも連携し「渋谷をエンタメの街に」という共通認識のもと、協力体制を構築しています。そして6月27日からは「Shibuya LOVEZOPENING SERIES」として、オープン初日と2日目は「T.M.Revolution SPECIAL LIVE」& 「Takanori Nishikawa SPECIAL LIVE」を開催しました。
 既に多くの公演を予定しており、今後もコンサートをはじめ演劇やイベントに利用いただけると期待しています。
 世界中から人が集まる「文化の発信地・渋谷」に寄与する施設を目指し、アーティストの皆様に「Shibuya LOVEZでライブをやりたい」と仰っていただけるよう、観客の皆様にも安心・安全に楽しめるホール運営を提供する所存です。

コンサートの一日を楽しさでいっぱいに
バンダイナムコのIPを活用

 最近は、ライブの時間だけでなく朝から会場周辺で一日を過ごす方も多く見受けられるようになりました。
 会場提供だけに留まらず、ガシャポンを設置するなど、バンダイナムコグループのコンテンツとのタッチポイントを設け、「Shibuya LOVEZ」を起点に「楽しさの相互効果」を生み出し、ライブ終了後の仲間との飲食も含めて「好き」で満ち溢れた一日になるよう、これからも新たなビジネスを創出していきます。

音楽業界に興味のある高校生へのメッセージ

真摯に人と向き合い、正解を自ら探る人間ならではの仕事
コンサートや演劇など、エンターテインメントの制作は、人生をかけて真剣に取り組んでいるアーティストと真摯に向き合う責任が伴う仕事ですが、本番当日は、ファンの皆様の喜ぶ顔が見られる達成感に溢れた素敵な仕事です。多忙ですが、今は、ライフワークバランスを尊重する職場も増えています。

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