音楽隊奏者

演奏活動がおもな業務の公務員職

どんな仕事?

演奏を通じて広報活動を行う

 音楽隊は主に全国各都道府県の警察、消防、自衛隊(陸・海・空)にあります。主な目的は、国家行事や式典、国賓来日の際の演奏、オリンピックや国体など競技会での演奏、広報活動(警察は防犯・交通安全、消防は防火・防災)、自衛隊は広報活動のほか士気高揚など独自の目的で構成されています。最近では定期的にコンサートや演奏会を行っている音楽隊もあり、広く市民の目に留まる活動も増えてきました。
 自衛隊には航空5カ所(中央1・地域4)、海上6カ所(東京1・地方5)、陸上21カ所(中央1・方面5・師団旅団15)の音楽隊のほか、各駐屯地にもクラブ活動の音楽隊を組織するところがあります。

つくには?

一部を除き通常業務もある

 音楽隊員を希望しても、まずは警察官、消防官、自衛官の各採用試験に合格することが必要になります。そして他の職員と一緒に一定期間の基礎教育と訓練を受けなければなりません。その後、音楽隊の希望者は試験を受けて合格し入隊となります。しかし、必ずしも希望する楽器の採用試験があるとは限らないこと、中央と各地域では音楽隊の規模や業務内容が異なるため、中央の音楽隊を除いて演奏活動以外の仕事と兼務であることも事前に承知しなければなりません。
 また、最近は音楽大学出身者も多くみられますが、高校の部活動経験で入隊する人もいるようですので、まずは希望する地域の音楽隊の演奏を実際に聴いてみることも大切です。

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