「SALON de Shige」
理容師/フェイシャルエステティシャン
竹内 倫子さん
たけうち みちこ▶千葉県出身。高等学校卒業後、千葉理容専門学校へ進学し国家資格取得。卒業後は理容店、レディス専門のシェービングサロン勤務を経て、2017年(一社)日本エステティック協会認定ファイシャルエステティシャン資格取得。2018年理容室「SALON de Shige」内併設のシェービング&エステサロンをオープン。10代から80代の顧客を持つ人気店として営業中。
シェービング&フェイシャルエステは指先からのコミュニケーション
高校卒業後に進路を決め理容専門学校へ進学
高校生のときはアルバイトに励み、進路を決めたのは卒業後でした。元々スキンケアに興味があり、初めてフェイシャルシェービングをしてもらったときの気持ち良さやピカピカの素肌が嬉しかったこと、友だちの背中をカミソリで綺麗にして喜ばれた思い出から、シェービング技術を学べる理容専門学校へ進学しました。専門学校では理容師の国家資格取得に必要な技術を学びましたが、アイブロウや眉の形の整え方、シェービング技術などは今の仕事の土台となっています。また男性と女性では肌質が異なるので、シェービングで使用するカミソリの刃も違い、全く別の技術修得が必要でした。
専門店で実感したレディスシェービングのニーズ
理容師資格を取得してからはシェービング一本に絞り、サービスを通じて技術を磨きました。レディス専門のシェービングサロンには、幅広い年齢層のお客様が来店されます。成人式前にフェイシャルと襟足のシェービングを経験して、それ以降定期的に通われる方や、ブライダルエステサロンでは店舗に理容師がいないとシェービングは行えないので、挙式前に来店される方もいました。ご高齢の方からは「長年理容室でカットと顔そりをセットで受けていたのに、最近は女性客に顔そりを行わない店が増えている」と聞きました。店舗に女性の理容師がいないなど事情があるようですが、「レディスシェービングのニーズはもっとある」と実感しながら勤務していました。
納得できる仕事をめざしてスキルを磨き自分のサロンを持つ
多くのお客様に来店いただいた一方、サロン勤務での施術は制約が多く、お客様一人にかける時間や使用する化粧品の分量などが厳密に決められていました。一人ひとりの肌質や顔の大きさも異なるので、お客様のご満足と、技術者として納得できる仕上がりを求めるには現状では無理があると決断し、独立を視野に入れスキルアップに取り組みました。新たにファイシャルエステを勉強して協会資格を取得し、翌年に理容室併設のシェービングサロンをオープンしました。
お客様が続けて来店できるよう施術料金をリーズナブルに設定
オープンして6年が経ちましたが、お客様はみな美意識が高く、年齢に関係なく肌のきれいな方が多いです。長引くマスク生活で肌荒れを起こしやすい方も、定期的なシェービングによって産毛と角質が常にケアされて、ターンオーバーが整うことを実感するからです。ブライダルエステや高校生の眉カット、中高年のリフトアップマッサージなど、多岐にわたる施術を行いますが、お客様から「肌が綺麗になった」「気持ちよかった」とお声をかけていただき、いつもやりがいを感じています。一般的にシェービング&フェイシャルエステは施術料金が高いのですが、お客様目線でリーズナブルに抑え、定期的に通っていただけるように努めています。コロナ禍では緊急事態宣言時の1カ月は休業しましたが、その後は常連の方でサロンを再開。お客様にもご協力いただき、無事に乗り切ることができました。
ずっと続けて来られたのは、この仕事だけでなくお客様とのコミュニケーションが好きだからです。健康に留意して、出来る限り長くサロンを続けたいと思います。