日本の主食に成長 大手から個人製造まで多彩に
どんな仕事?
パン作りのプロフェッショナル
生活スタイルの変化などから、日本の主食がますます多様化しています。政府の調査で1世帯あたりのパンの購入金額は米を上回るときもあり、最近では個人でオリジナルのパン製造を行い販売する店舗が都市圏を中心に増加し続けています。TV番組や雑誌でもパン店の特集は人気があり、人々の注目が後を絶ちません。地方都市では町おこしの一環でパンを製造するケースもみられるなど、国内のパン人気は不動のものとなりました。ホテルなどのレストランで、パンを専門で作るのもブーランジェ(パン職人)です。
コンビニエンスストアやスーパーでもパンは主力商品となり、新しい商品開発が進んでいます。米粉を用いたパンや、グルテンフリーに対応したパンなど、健康志向の高まりと美味しさを兼ね備えた製品開発もパン職人の仕事の領域となっています。
つくには?
専門学校などで技術を修得すると有利
パン職人になるための資格はありませんが、専門的な技術は必要となります。専門学校の中には製パン技術を専門に学べる学科をはじめ、調理師専門学校や製菓専門学校でパティシエ(洋菓子職人)とブーランジェになるための技術を総合的に学べる学科がありますので、就職や起業するには有利となるでしょう。最近は専門学校でも店舗経営の基本を学ぶカリキュラムや販売実習を行うなど、職業を多角的に学ぶ機会を設けている場合もあります。
また大手の製パン会社では、工場でのパン製造のほか、自社製品の商品開発やOEM(他社からの製造請負)を行うための仕事もあります。商品開発を行うには、食品科学や食物栄養系の大学を卒業して製パン会社へ就職するケースもあるようです。
関連学科
パティシエ・ブーランジェ学科、製パン技術学科、製菓製パン科 など
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