現在どのようなお仕事をされているのですか?
ミシュラン三ツ星レストラン「HAJIME」で、前菜を担当しています。非常に高いクオリティーとスピードが求められ、失敗は許されません。最初は効率が悪くて仕込みが間に合わず、足を引っ張ることも。新人でもベテランでも分け隔てなく意見を聞いてくれる職場なので、手順や食材などを提案して採用されたときは、自信につながりました。

どんなところにやりがいを感じますか?
新人の頃、マネージャーから「自分の担当外のことまで全部やるつもりで臨めば、思考も体も速く動くようになる」と言われていました。あるときアルバイトの動きを見て指示を出しながら、自分の仕事もできていることに気づいたんです。自分のことだけに留まらず、視野を広げるとまた次の世界が見えてくる、と成長を実感した瞬間でした。

学生時代に学んだことが今どのように生かされていますか?
理論の授業でおいしさを裏付ける科学的根拠を知ることが面白く、放課後にカラスミをつくったり、お節のシーズンには黒豆を煮てみたりと、『とにかくなんでもやってみる』という学び方ができました。一番の成長は、物事を最後まで突き詰めて考える習慣が身についたこと。型に収められず好きなことを追究し、本気になれた3年間があったからこそ、もっと広い料理の世界を見たいと思うようになり、米田肇シェフの下で働くことができました。

今後の目標を教えてください。
目下の目標は野菜部門と肉魚部門のシェフを経験すること。将来のビジョンはまだわかりませんが、本気で取り組んだ時間が人を成長させ、見えない形で将来に生きてくると思うので、今できることを全力でやり、もっと自分の性能を上げていきたいですね。

※内容は取材当時のものです

