安全でおいしい菓子を届ける
どんな仕事?
公衆衛生の知識も兼ね備えたプロ
製菓衛生師は製菓技術者の資質と公衆衛生の向上及び増進に貢献することを目的に1997(平成9)年に設立された資格です。パンや菓子を製造する技術と、食品添加物・公衆衛生の知識を兼ね備えたお菓子のプロとして、味や見た目の良さはもちろん、衛生面にも気を配り、安全な商品を提供します。店舗内での衛生責任者として従業員の指導・監督に当たることもあります。活躍の場所は菓子店を始め、ホテルのパティスリー・製パン部門、レストランや工場などがあり、パティシエ、ブーランジェ、フードコーディネーターなどがさらに仕事の幅を広げるために取得する場合も多いです。
つくには?
国家試験受験が必須
製菓衛生師の資格を取得するには指定の製菓衛生師養成施設で1年以上勉強し、技術を身に付けて国家試験を受ける方法と、菓子店などで2年以上製造の実務経験を積んでから試験を受ける方法があります。効率よく技術と知識を学べるため、養成施設で学んで受験する方法が一般的です。2年制課程の学校では在学中での資格取得を目指すところも多いです。製菓衛生師の資格は、飲食店を開業する際に必要な「食品衛生責任者」が申請だけで取得できます。店長になる夢がある、独立開業を目指しているという人は取っておいたほうがよいでしょう。
適性は?
菓子作りには繊細な味覚と色彩感覚が求められます。時代の流れに敏感な人はオリジナルの菓子、売れる菓子作りに力を発揮できるでしょう。また、常に食品を取り巻く問題に興味を持ち、安心して口にできるものを消費者に届ける責任感も必要とされます。
関連学科
パティシエ科、製菓衛生師科、製菓技術学科、製菓・製パンコース、製菓マイスター科 など
持っていると有利な資格
調理師、菓子製造技能士
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