野性動物を護る地球規模の専門家
どんな仕事?
治療、生息地の確保も
今、豊かな自然や野生生物を守ろうという意識が世界中で高まっています。野生生物保護活動は欧米先進国主導で進められてきましたが、最近では日本にも野生動物の保護管理を行う会社・団体などが少しずつ増えています。
野生生物保護技術者の仕事は、野生生物の保護はもちろん、傷ついた生物の治療、一定の生息地の確保、生息環境保全のための活動、絶滅のおそれがあるトキなどの野生生物の保護増殖などを行います。
また、野生動物の保護区域を訪れる人々に自然のすばらしさを体験してもらったり、野生生物保護思想の普及活動を行うのも大切な仕事です。
また神奈川県では、野生動物とその生息地を守る人材の育成を目的とした野生動物リハビリテーター養成講座が定期的に催されています。
つくには?
地方自治体や市民活動センターで情報収集を
専門家として、自然保護団体・野生生物研究所スタッフ、インタープリター(自然解説ガイド)、環境アセスメントスタッフなどがあり、組織としては、環境省や林野庁、その他野生生物の生態調査を行う会社、団体などがあります。民間会社の他にも第3セクターや財団法人が運営しているケースもあり、定期採用はあまり行われていないのが現状です。地方自治体や全国の市民活動センターなどでこまめに情報を収集すれば、求人の機会に巡り合う可能性があります。
関連学科
自然環境・動物飼育学科、自然環境保全学科 など
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