深海生物などを研究 海の保全にも関わる
どんな仕事?
知られていない海洋生物を探索・研究する
四方を海に囲まれた日本は海洋立国です。海の保全は陸地の自然環境にも大きな影響を及ぼしますが、私たちが理解しているのは海洋のごく一部分にしか過ぎません。深海に生息する生物から地球創世記の生命の起源を探究し、知られていない海洋生物を探索し研究するのが海洋研究員です。このほかにも深海における海洋資源の研究や地震のメカニズムを探るなど、最先端の科学技術で海洋の利用開発と保全を行います。
近年、アジアの海では領有権の問題がありますが、その背景には深海の海洋資源も関わっているとされています。一国独占的な乱開発は、近隣の海や陸地の環境にも問題を起こしかねません。この職業の役割は今後ますます大きくなるでしょう。
つくには?
大学の理工系学部からJAMSTECへ
大学の理工系学部を卒業後、職業として海洋研究を行う機関には国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)があります。「しんかい6500」など深海探査機を保有し、深海生物を研究しています。神奈川県横須賀市の本部や各研究所では見学も受け付けているので興味のある人は調べて足を運んでみましょう。そのほか、フランス国立海洋研究所(IFREMER)など海外の海洋研究所もあります。また専門学校の海洋生物学科で学び、企業の研究所などへ進む方法もあります。
関連学科
海洋水産学科、海洋生物学科 など
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