「観光立国」の担い手のひとり
どんな仕事?
ポストコロナを見据えた訪日プロモーションを支える
国土交通省 官公庁が戦略的な訪日プロモーションを実施する「訪日旅行促進事業」の効果もあり、外国人旅行客をターゲットにした各旅行会社のツアー企画もぞくぞく登場し、その内容もバラエティに富んでいました。この企画を支えるのが「通訳ガイド」です。通訳ガイドは、正式には「通訳案内業」といい、観光目的で日本を訪れた外国人を日本各地に案内し、外国語で説明を行います。
観光・ビジネスのいずれにしても、外国からのお客様が相手ですから、接客業の要素も大きく、サービスやマナーの知識も充分に身に付ける必要があります。また、外国人客の文化、生活様式、風俗、慣習、宗教、価値観などの違いに対する深い異文化理解が必要ですし、外国人客が特に強く興味を持つ日本の歴史や文化、地理、産業などの日本の特質についても、正確で、詳しい知識を持ち合わせていなければなりません。ちなみに、日本の政治、経済、教育など観光以外のこともよく質問されますので、社会全般についての最新情報を入手しておく必要があります。
つくには?
信頼度の高い「全国通訳案内士」の資格
訪日外国人の増加に備え、2018年1月より「通訳案内士」の資格が見直され、資格を持たない人も有償で通訳案内業務が行えるようになりました。しかし「全国通訳案内士」という名称は「全国通訳案内士試験」という年に一度の国家試験に合格した人だけが名乗れる名称で、高度な外国語能力や日本全国の歴史・地理・文化等の観光に関する質の高い知識を必要とするため難関な試験ですが、それだけに信頼度は高い資格です。
関連学科
国際コミュニケーション学科、国際文化学科、外国語学科 など
持っていると有利な資格
全国通訳案内士試験(日本政府観光局)、実用英語技能検定(日本英語検定協会)、TOEIC®L&R TEST(国際ビジネスコミュニケーション協会)、実用フランス語技能検定(フランス語教育振興協会)、スペイン語技能検定(日本スペイン協会)、中国語検定試験(日本中国語検定協会)、ドイツ語技能検定(ドイツ語学文学振興会) など