臨機応変な接客術と語学力が必要
どんな仕事?
ホテルの中枢的役割
フロントスタッフは大きく分けて次の4つの業務を担当します。
①リザベーション=宿泊予約
お客様と最初に接するところ。予約受付だけでなく、キャンセルや変更などの速やかで、正確な対応と事務処理能力が求められます。
②レセプション=接遇
チェックインからチェックアウトまでの手続きや、さまざまなサービスを担当。利用客とダイレクトに接するところですから、言葉づかいをはじめ正しいマナーが求められます。
③インフォメーション=案内
観光、ビジネス、飲食など、さまざまな目的でホテルを訪れるお客様のニーズに応えるために、豊富な情報が求められます。各種案内のほかに、郵便物や国際電話の取次も業務のひとつです。
④キャッシャー=会計
チェックアウト時の精算をはじめ、各種の会計業務を担当します。また、外貨の両替や貴重品を預かることもあります。金銭、貴重品を扱いますので、ミスは許されません。
つくには?
ヒアリング・スピーキングを重点的に
インバウンド*旅行者は観光だけでなく、貿易及び商談、国際会議、技術提携、スポーツ・文化交流など目的はさまざま。
都市部の外資系ホテルでは、平日でも外国人宿泊率が5割を超えるところもあるようです。
そこで必要となってくるのが語学力ですが、求められる語学力はホテルによってさまざま。就職試験で語学力を試すホテルもありますが、レベルは英検でいえば2〜3級程度の会話力であればよい場合がほとんどで、最初から高度な語学力は求められません。むしろ入社後に、個人でレベルをあげていく努力が求められます。英語力も大切ですが、お客様をもてなすためのコミュニケーション能力をぜひ身につけておきましょう。
*インバウンド(inbound):外から入ってくる旅行、一般的に訪日外国人旅行を指す。海外旅行はアウトバウンド(outbound)という。
関連学科
ホテル学科、国際ホテル科、観光ビジネス学科、外国語学科 など
持っていると有利な資格
実用英語技能検定(日本英語検定協会)、観光英語検定(全国語学ビジネス観光教育協会)、TOEICⓇ L&R TEST(国際ビジネスコミュニケーション協会)、ホテルビジネス実務検定試験(日本ホテル教育センター)など