アニメキャラに命を吹き込む、声の演じ手
どんな仕事?
役者自身にとらわれない演技ができる
声優とは、アニメのキャラクターなどに声をあてる仕事です。俳優と大きく違う点は、一人の声優が子どもからお年寄りまで、男女の区別なく、さらには動物やロボットといった具合に、役者本人の姿にとらわれず、幅広い役をこなせることです。ただその分、俳優とは異なる形で、高い演技力が要求されます。洋画の日本語吹き替え版の声優やラジオパーソナリティ、TVのナレーション、時には舞台やイベントなどで歌やトークを披露するなど、活躍の場は幅広くあり、エンタテインメント業界で欠かせない存在となっています。
つくには?
養成所を経てプロダクションに所属
一部のフリーで活動している人を除き、声優の多くは声優プロダクションに所属しています。順序としては学校を卒業した後、まずは声優養成所に入ります。養成所では発声法や演技のやり方、歌やダンスなど声優の基礎訓練を約1年間続け、卒業後、プロダクションに入社したら、晴れてプロの声優となります。その後は、プロダクションから紹介されるアニメなどの仕事のオーディションを受け、合格したら台本を受け取ってレコーディングとなります。なお、劇団などで演技力を磨いた後、養成所に行かず直接声優プロダクションに入る人もいます。また、プロの俳優や歌手が兼業したり、本格的に転向したりする場合もあります。朗読コンテストや学生対象のオーディションで良い成績を残すなど、学生の間にもデビューに向けて挑戦することも大切です。
適性は?
声だけでなく表情や動きも大事
物語の登場人物や身の回りの知人など、自分ではない誰かのことを演じたりすることが好きな人は、適性ありです。
なお、声優は声の演技だけできればいいというものではなく、身振り手振りや表情を含めた「普通の演技」ができないといけません。それこそが演技の基礎であり、声優も俳優と同じく役者であるからです。また、日本語を正しく話せることも、声の仕事にとって大切です。
関連学科
声優学科/声優養成科/放送学科/表現学科/パフォーミングアーツ科 など
持っていると有利な資格
・特になし(漢字能力検定、文章読解・作成系の技能を身につけていると便利)