業界ニュース

アニメーターの技術を試す「アニメータースキル検定」
2024年に第1回が実施予定 高校生も受検可能!

アニメーターの技術を試す「アニメータースキル検定」<br>2024年に第1回が実施予定 高校生も受検可能!

エンタテインメント・ゲーム・アニメ・マンガ・声優

 アニメーターに関する、新しい検定が誕生します。その名は「アニメータースキル検定」といい、アニメーターの仕事の中でも基本となる、動画の制作に必要な技術と知識を測る検定です。
 主催は「一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟」(以下「NAFCA」)。アニメーターの賃金問題などをはじめとする、アニメ業界のさまざまな課題解決をめざして2023年4月に設立された団体で、代表理事はアニメプロデューサーの植田益朗氏です。
 NAFCAによれば、昔からアニメ業界は、アニメーターの皆さんが現場で受け継いできた作画技術を継承してきました。しかし、近年ではアニメの制作本数が急激に上昇したことなどから制作現場が人手不足に陥り、先輩から教えを乞えない若いアニメーターが増えているとのことです。現状が続けば、将来的に日本のアニメ全体のクオリティが低下し、いずれは国内でアニメが作れなくなることも危惧されています。NAFCAではこの状況を食い止め、商業アニメの基礎を学びたいと願うアニメ業界志望者、そして十分にスキルを身につけられていないアニメーターたちの再教育の場として、アニメータースキル検定の設立に踏み切りました。
 検定の内容は、「トレス・タップ割り検定」「デッサン割り検定」「シート、セル組み、合成(多重合成不可)等」の3種類で、それぞれ動画アニメーターにとって必要な技術と知識を測ります。検定によっては5級から1級までランクが分かれています。受験資格は、16歳以上の日本在住で日本語での受検が可能な人。プロ・アマは問わず、学生や普通のアニメファンの人も受検することができます。
 現在、同検定はadachi学園グループの専門学校4校と試験的に実施されており、正式な第1回検定は2024年頃に実施される予定です。

参考:NAFCA公式ニュースリリースなど

2023年12月25日更新

記事一覧

関連記事

ページトップへ