アニメ会社TRIGGERと関西大学が、アニメーターの技術を学ぶ。
原画や動画のアーカイブ検索システムを開発中

エンタテインメント・ゲーム・アニメ・マンガ・声優
関西大学と、「SSSS.GRIDMAN」「ダンジョン飯」などを手がけたアニメ制作会社のTRIGGERは、アニメ業界において過去類を見ない試みとして、若手アニメーターの育成を目的とした「アーカイブ検索システム」の開発を進めています。
このシステムは、TRIGGERがこれまで保管してきたアニメ作品の原画や動画を活用し、その技術を学ぶ、教育ツールとしての役割を担うものです。膨大な資料をデジタルアーカイブ化して検索・閲覧できるシステムによって、若手アニメーターが過去の描画技術を学ぶことができます。さらに検索履歴の分析を通じて学習行動のデータを蓄積し、アニメーターのどんな技術が関心を集め、どんな学習効果が期待できるのかの研究を行います。これによってアニメーターの技術習得を体系化し、業界全体のスキルアップを目指しています。
アニメ制作現場において、原画や動画などは一定期間後に廃棄されることがほとんどといわれています。作品制作のプロセスは、若いアニメーターが技術を学ぶ上でとても有用にもかかわらず、そのプロセスを活かしきる環境が今までは充分ではなかったともいえ、今回の試みはその状況に一石を投じることとなります。
現在、関西大学の山西良典教授と総合情報学部の学生が中心となってシステムの設計を進めており、完成は2026年4月の予定です。
参照:関西大学プレスリリース
2025年7月4日更新