変化の過度期を迎えた資格取得方法に注目!
どんな仕事?
高齢者の日常サポートのエキスパート!
介護福祉士の資格は、福祉の現場で介護職員として働くために必要な知識と技術を専門教育で習得していることの証明です。一口に介護職といってもその内容は場所やサービス利用者によってもさまざまで、食事介助や入浴介助、排せつ介助などの日常生活を手伝う作業だけでなく、介護業務を通して、利用者に生きがいを与え、心の支えとなることが必要です。老人施設では、リハビリ効果や楽しみを創出する、レクリエーション活動のプログラムを実践することもあります。
つくには?
介護福祉士養成施設卒業者への国家試験受験義務づけ、2027年度から
介護福祉士資格は、現在、厚生労働省指定の介護福祉士養成施設(修業年限2年の専門学校・短大などや4年制の福祉系大学)を卒業して取得するのが一般的となっています。しかし、介護福祉士の質を向上する目的で、現在養成施設の卒業者に対しても国家試験の受験を義務づける方針が進み、現在では、2027(令和9)年度以降から養成施設卒業生に国家試験の受験を義務付ける方針となり、現在に至っています。
また、国は2013(平成25)年より「ホームヘルパー(訪問介護員)2級」を廃止し、相当の資格として「介護職員初任者研修」を新たな資格制度としました。これにより、かつては複数存在した養成施設卒業以外の介護福祉士を目指すルートが一本に整理されました。国は介護福祉士を介護員の任用資格とすべきとの考え方を示しており、今後も介護員の全体的なレベルアップを図っていく方針のようです。
適性は?
思いやりと強い意志が必要
高齢者介護は、根気と体力を要する仕事です。しかし、年齢を重ねた方が、再び生きがいや楽しさを感じる手助けをする、大変やりがいのある仕事でもあります。高齢者が高齢者を介護する、いわゆる「老老介護」など、少子高齢化は、社会問題になっていますが、介護福祉士はその最前線を担う仕事です。介護には予防介護も含まれますので、高齢者に寄り添って、生活援助をすることは社会的にとても意義深いことです。人を支え頼りにされることで、自身が喜びを感じる場面もたくさんあるでしょう。優しさ、思いやりをもって、人の人生に向き合う大変尊い仕事です。大前提ですが、強い意志と根気も必要となります。
関連学科
社会福祉学科、総合福祉学科 など
持っていると有利な資格
・介護支援専門員(ケアマネジャー)・実務者研修 など