今の時代に合わせた「ニュースタンダード」な働き方
食・栄養
2024年4月16日、「人材」に着目し、料理人の新しい働き方について考えるイベント「帝国ホテル 東京『食のサステナビリティフォーラム 2024』~“今”の時代の料理人を作る~」が開催されました。帝国データバンクの調査によると、現在、ホテルや飲食業界では人材不足が深刻となっています。また、学生へのアンケートでは、時代の変化や価値観の多様化により、料理人を目指す学生が「成長志向重視」と「安定志向重視」に二極化していることがわかっており、人的資本投資の大切さを理解し、誰でも働き易い環境を整え誰でも挑戦できる業界にすることが重要なテーマとなっています。
本イベントでは、帝国ホテル 第14代東京料理長を務める杉本 雄氏が登壇し、このテーマを踏まえて、自身の組織作りについて語っています。杉本料理長はラウンドテーブルを実施し、若手料理人と食事をしながら対話することで自身の想いを伝えるほか、若手料理人の目標ややりがいを聞くようにしています。そうした考えや想いをお互いに共有し合うことが、職場環境の変化やパフォーマンス向上に繋がると考え、結果としてスタッフ一丸となって「おいしく社会を変える」ことを見据えています。
イベントの後半では、株式会社ポーラ代表取締役社長 及川 美紀氏とのトークセッションも行われ、「個性」を発揮するための環境作りや業界における人材のエンゲージメントの向上など、異なる業界の視点で今後の人材に対する展望を語り合っています。個人の働き方をデザインし、相手の“こうありたい”を引き出すことで、働く人もポジティブな感情になること。日々変わっていく社会に対応し、「ニュースタンダード」な働き方が求められていることを、本イベントを通して発信しています。
(写真提供:帝国ホテル 東京 左=杉本 雄氏、右=及川 美紀氏)
2024年5月1日更新