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【食・栄養系学校の先生に聞いた業界就職最前線】コロナ収束により業界はどう変わっていく?自身を表現する手段をしっかりみつけよう!

食・栄養

当社では、食・栄養系の学科・コースを設置している大学、専門学校などにアンケート調査を実施。就職の現状や就職指導のしかた、就職先などの”生の声”を入手しました。就職を取り巻くさまざまな現状について、紹介していきましょう。

食・栄養系の就職は回復傾向に転換

 当社が食・栄養系学校に2024年5月~6月の期間で行ったアンケート調査によると、「求人数が増加した」と答えた学校が71%を占めた。特に、「ホテルの求人数が大幅に増加した」(ハッピー製菓調理専門学校)、「ホテル業界は全体としてコロナ禍からの回復傾向にあり、新規開業や既存施設のリニューアルも増えています」(香川調理製菓専門学校)と、コロナ収束による国内外からの観光客の増加により、ホテル業界の求人数も増加したという意見が見られた。また、「コロナで人材が業界から流出したため、その人材が戻ってきていない。そのため人材確保が急務となっている企業・店舗が多い」(町田調理師専門学校)と、コロナ禍での離職による業界全体の人手不足も影響していると考えられる。
 ここ数年の学生の内定先や志望する業界・職種に変化としては、ほとんどの学校が「ない」「どちらともいえない」と答えており、目立った変化は伺えなかった。

 今後の求人状況や就職動向について、学校ごとの予測・展望を紹介する。
●「求人数の増加が見込まれる」(東京誠心調理師専門学校/国際フード製菓専門学校)
●「例年と変わらず堅調」 (華学園栄養専門学校)
●「年々求人数は増えており、それに伴い労働条件も良くなっている。昔とは違う働き方が出来るようになったので業界を目指す学生に期待したい。」(神戸国際調理製菓専門学校)

【学校に聞いてみました】
Q1.どんな点に力を入れて就職支援を行いましたか?

1位.面接指導
2位.挨拶・マナー
2位.企業説明会の実施
4位.個人面談
5位.実習・インターンシップ
その他「技術習得」など

Q2.ここ数年で企業が学生に求めるもの(能力・資格等)に変化はありますか?

食・栄養業界 コロナ禍を経て就職指導に変化は?

どのような就職指導をしていますか?
●「第一希望の就職を実現する「一人も取り残さないサポート」を行っています。学生の就職活動を支えるキャリアサポートセンターの設置や、就職対策授業をカリキュラムに取り入れるほか、経験豊富な就職アドバイザーとクラス担任・副担任がチームを組んで、学生一人ひとりに合わせて就職活動の進め方からきめ細かくサポート。学生の希望に合った求人先の紹介から面接・採用試験対策まで、内定を獲得するまで徹底的に支援する体制が整っています。さらに、多彩な就職フィールドを理解するためのキャリアイメージガイダンスで多様な進路選択を支援。また在学中だけでなく、卒業後も就職活動を支援します。オンラインでのサポートはコロナ禍をきっかけに充実させています。」 (京都栄養医療専門学校)
●「一人ひとりに合わせた指導。コロナ禍でオンラインの面接対策の指導。」 (華学園栄養専門学校)
●「学生一人ひとりと面談を重ね、適材適所の求人を紹介できるように心掛けています。」(神戸国際調理製菓専門学校)

【学校に聞いてみました】
Q1.新型コロナウイルスの感染症の影響で、業界の就職動向に変化を感じますか?

「変化を感じる」と答えた学校の中で、「コロナ禍以前に戻っていると感じる」と答えた学校は75%を占め、それ以外にも「コロナ禍以前よりも求人数が増加したと感じる」という回答も見られた。コロナ禍以前の世の中に戻っていくなかで、オンライン面接などのコロナ禍で培った経験を活かしながら、自身を表現することが今後重要になってくるのではないだろうか。

(出典:当社実施アンケート)

2025年3月21日更新

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