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「モノ消費」から「コト消費」へ 国民の志向にも変化のきざし
グローバルな動きが 増々活発に
スマホアプリの普及により、ファッション流通は変革が進んでいます。たとえば服や小物などモノを買うだけならば今はインターネットでも可能で、便利なコーディネートアプリや価格比較、在庫確認などが
手軽に行えるようになりました。ファッション通販サイトの充実により、国を越えて買い物を楽しむ人が増えています。
コロナ禍での生活様式の変化に合わせて業界全体のデジタル化やEC化が進み、自社通販サイトの見直しや余剰在庫の課題改善、オンライン接客に取り組む企業が増えています。そこで、ファッションビルや商業施設などリアル店舗を運営する企業は、消費者が直に足を運ぶ動機づけに、より工夫が求められるようになりました。近年「コト消費」という言葉が聞かれるようになったのは、単にモノを買うだけではなく、その場所に行くことによって特別な体験や情報を得ることが幅広い消費者に受け入れられた背景があります。アミューズメント型商業施設のメリットのひとつは、楽しかったことを他の人に話すなど、消費者からの二次的な情報発信が見込めることです。新規オープンのファッションビルをはじめ、若者の集まる渋谷エリアでもコト消費を意識した体感型の店舗展開がみられて人気を得ていることから、この傾向は今後も続くことでしょう。
これまで数年間、流行のアイテムをお手頃な価格で購入できるファストファッションが支持を得てきましたが、低価格を実現するための大量生産や海外工場の労働環境などを指摘する声も挙がっています。近年は、生産・流通過程での良識を大切にする「エシカル(道徳・倫理上の)ファッション」やリサイクル、リユースなどが注目を集め、海外では関連する条例や法律が新たに制定されています。また、ファッション業界にもレンタルやサブスクリプションサービスの利用が進んでいます。プロのスタイリストから着こなしを提案してもらえることや、ハイブランドを手軽に試すことができることなどが、特に働く女性に支持されています。
お役立ちDATA
初任給例 | 約16万円〜20万円(初任給) |
活躍の場 | □アパレル企業 □デパート □衣料専門小売店 □セレクトショップ □各メディア(テレビ、雑誌、広告会社 等) □個人事務所設立またはフリーランサー etc. |
関連資格 | ●ファッションビジネス検定 ●洋裁技術検定 ●パターンメーキング技術検定 ●和裁技能検定 ●衣料管理士 etc. |