獣医師

動物の治療に加え、終末ケアの需要も拡大

どんな仕事?

診療職・行政職・研究職の3タイプに分類される獣医師の仕事

 獣医師というと動物病院での仕事のイメージが強いですが、実際に獣医師の就く職は次の3つのタイプに分かれます。
①診療職…直接動物の診療を行う職種で、動物病院で小動物を対象とする獣医師と、競馬の競走馬や農家の家畜、水族館・動物園での飼育動物などの産業動物を対象とする獣医師がいます。
②行政職…公務員として就職し衛生業務を行います。保健所や食肉衛生検査所での食肉検査や、動物検疫所での輸入食品・輸入動物の検査業務などがあります。
③研究職…大学での基礎研究等をはじめ、動物実験を行う会社や、製薬会社において薬の研究・開発またはその安全性や効能を検査する仕事をします。

つくには?

国家資格取得が必須

 獣医師になるには高校卒業後、獣医学科に進学して6年間の課程を修了し、獣医師国家試験に合格することが必須です。はじめは勤務医として動物病院に勤めた後、動物病院を開業し独立するケースが多くみられます。近年では欧米などの海外で研修を受け、獣医の「専門医」の資格を得て、日本で働く人もみられます。専門医とは動物の外科、眼科、皮膚科など、ある分野の専門知識を得た獣医師のことですが、日本ではまだ確立が進んでいません。

適性は?

何より命に対する愛情と責任感を

 幅広い分野でさまざまな動物の命と深く関わりますが、小動物でも命の大切さは人と変わりません。生命に対する責任感や使命感、温かく広い心が何より必要となります。また、沈着冷静な対応力や鋭い観察力も備わっていなければなりません。新しい治療法や研究論文も次々に発表されますから、常に勉学は怠れません。飼い主とのコミュニケーションも大変重要です。今後はペットの高齢化にともない、終末ケアの需要も拡大するでしょう。

関連学科

獣医学科 など

必要な資格

獣医師(国家資格)

関連記事

ページトップへ