健康の主な職業
在宅仕事や運動不足の実感などコロナ禍の影響で運動・スポーツにめざめる人も
パーソナルジムやオンライントレーニングなどフィットネス業界にも新たな動き
現代社会において、私たちは自分たちがよりよい心身状態で暮らせるよう願うようになりました。その結果、医療分野とは別に、健康に関連した産業分野は大きく発展しています。食事に薬品、エステやサウナ等のレジャー、そしてスポーツ・運動など、どの分野も人気が高く、そこでは様々な職業についた多くの人が働いています。
体を鍛えて健康になりたい人たちが利用するスポーツジムやフィットネスクラブは、健康関連産業の中でも人気が高く、その市場はここ十数年右肩上がりの成長を続けていました。ですが2020年より新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延した結果、感染予防対策で各ジムは営業時間や業態を縮小せざるをえず、市場は大きく落ち込みました。
ただ、コロナ禍を経ても人々の健康への関心は変わらず高いようです。スポーツ庁が行った「スポーツの実施状況等に関する世論調査」では、週1日以上運動・スポーツをする人の割合は、成人男女の平均で56.4%と、前年よりやや減少したものの依然高い水準です。また、1年前と比較して運動・スポーツを実施する頻度が増えたと答えた人のうち、その理由として「仕事が忙しくなくなった」「コロナウイルス感染症対
策によるスポーツの必要性に対する意識の変化」「運動・スポーツが好きになった」という回答をした人が70%近くを占めています。コロナ禍の影響で在宅での仕事が増え時間ができたこと、通勤しなくなって運動不足を感じた人たちが、運動にめざめたパターンが多いと推測できます。
一方のフィットネス業界でも、従来の大人数型ジムに対する個人・少人数型のパーソナルジムが台頭してきたり、スマートフォンのアプリを利用したオンライントレーニングサービスが登場したりするなど、新たな動きが出ています。
お役立ちDATA
初任給例 | 職業により異なる |
活躍の場 | □スポーツジム □フィットネスクラブ □体育館 □介護福祉施設 □病院 |
関連資格 | ● 健康運動実戦指導者 ●健康運動指導士 ●健康管理士一般指導員 ●アスレティックトレーナー etc. |