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つくにはチャート1

成長が止まらない電子コミック
紙+電子は3年連続プラス成長

右肩上がりの電子出版 Web発の作品は読み手・書き手ともに増加中

分野について

 2021年の出版市場は、紙+電子で1兆6,742億円(前年比+3.6%)と3年連続でプラス成長となりました。紙は1兆2,080億円(前年比-1.3%)、電子は4,662億円(前年比+18.6%)という内訳で、電子の市場が急速に成長しています。その中でも電子コミックは大きく伸びており、話題となっている映像化作品の原作を読む人の増加やウェブトゥーンやスマトゥーンと呼ばれるスマートフォンなどの端末による縦読みに特化した作品が親しまれるようになったことなどが影響しています。コミック部門は紙の方も順調で、2021年は「ゴルゴ13」が第200巻を、「ONEPIECE」と「名探偵コナン」が第100巻を刊行した記念すべき年でもありました。
 しかし、明るい話題ばかりというわけにもいきません。昨今の出版市場では雑誌の売り上げ減少が問題になっており、このままでは2031年には雑誌が無くなってしまうという数値も出ています。また、この雑誌の中にはいわゆるマンガ雑誌も含まれるので、雑誌が無くなるとマンガ作品を世に届けるための手段がひとつ無くなるという大きな課題をはらんでいます。
 昨今の文芸市場ではWeb発の作品の書籍化が約半数を占めており、Web小説投稿サイト運営と書籍化事業を行うスターツ出版やアルファポリスは過去最高の売上と営業利益を更新しています。投稿サイトは年々多様化が進み、読者が作品へアクションを行う仕組みを導入するものが増えました。作者は作品へのフィードバックや応援などが得られ、読者は気に入った作品を応援することができるなどの相乗効果により、書き手も読み手も増加しています。

お役立ちDATA
初任給例25万円~
活躍の場□出版社 □編集プロダクション □デザイナー事務所
関連資格●DTPエキスパート ●DTP検定 ●校正技能検定 ●文章読解・作成能力検定 ●レタリング技能検定 ●CGクリエイター検定 ●色彩検定 etc.

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