アーティストだけでなくコンサートもマネジメント
どんな仕事?
コンサートツアーの企画制作も重要な仕事
担当アーティストのマネジメント(管理)を行います。スケジュール調整をはじめ、現場に同行して仕事先の担当者と打ち合わせ、先方の意向をアーティストに伝え、アーティストに代わって交渉し調整するなどの業務もありますが、音楽プロダクションのマネージャーは、コンサートツアーの企画と手配、運営も大きな業務のひとつです。アーティストの意向を踏まえながら、全国各地のイベンターと折衝して会場の手配、バックミュージシャンやツアースタッフの選定と手配、移動や宿泊などのスケジュールを作成し、移動チケット等の手配依頼などを行うコンサートツアーの制作責任者でもあります。もちろん、コンサートには全日程同行し、ツアー終了後の収支確認と報告書作成、入金確認などの仕事も行います。
不在がちなアーティストマネージャーに代わって社内を仕切るデスク
長期間にわたり大勢の人を動かすので、細かな業務も多く、1つとしてミスが許されない責任の重い業務を行っていますが、マネージャーはほとんど現場にいるので、社内業務が満足に行えません。そこで、プロダクションには日々の業務を円滑に進められるよう、外出がちなマネージャーに代わって業務を行う、デスクという秘書的な担当者が手配や折衝、調整等を行っています。デスクは主に社内で仕事をしており、プロダクションによってはデスクがアーティストのスケジュール管理を行う場合もあります。デスクの職域は、各プロダクションの意向や各々の職歴によって多少異なります。
さらにマネージャーは担当アーティストの意向を各担当者に伝え、実行されているかの確認や調整の役割も担っています。
つくには?
自動車の運転免許は必須
音楽プロダクションに入社します。最終学歴は会社によって異なるので、行きたい会社が大手企業などの場合は定期採用を行っているかどうかチェックしてください。求人サイトに募集が出ている場合もあります。
マネージャーの資格で必要なのは自動車の運転免許です。一般的には普通免許で充分ですが、楽器を運ぶ2トン車程度の運転もできればなお良いでしょう。左ハンドルや大型の外国車を運転するケースもあります。
またマネージャー、デスクともに休日出勤もあり就業時間は長いことが多いので、あらかじめ承知しておきましょう。
適性は?
時間厳守は基本中の基本
テキパキと仕事をこなすこと、フットワークの良さ、臨機応変な判断や対応が常に求められます。何があっても、アーティストを不安にさせるような言動は厳禁です。人気アーティストを担当すると1分1秒を争う仕事もありますので、時間厳守が苦にならないことも重要です。さらに、アーティストを叱咤激励することも大切ですが、一番の役割はアーティストを守ることですので、その自覚を持つことができる人には適しているでしょう。
関連学科
ミュージックビジネス学科アーティストマネジメント・ファンクラブ専攻、音楽芸能スタッフ科アーティストスタッフコース など
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