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メーカーの通販サイト強化、ECモールが実店舗開店
アパレル商品“売り方の変化”に注目

ビューティ・ファッション

 アパレル製品の販売方法は、「店舗」または「通販」のどちらかでした。しかし、コロナ禍を経て、店舗を展開するアパレル各社がECサイト(インターネット上で販売するwebサイト)に力を入れています。
 大手セレクトショップのユナイテッドアローズは、自粛期間中にECサイトを強化、販売員の動画やインフルエンサー経由の売上が伸びました。その後、制限解除になってからは実店舗へ足を運ぶ顧客が増え、業績が回復。注目すべきは、定価販売が売上の8割にまで増えた点です。販売員によるECサイトの動画配信は、多くのセレクトショップやメーカー・ブランドでも取り入れており、売上貢献で販売員の査定アップにもなっているようです。
 その一方で、大手ECモールの「ZOZOTOWN」が、新たに実店舗を東京・表参道にオープン、超パーソナルスタイリングサービス「niaulab by ZOZO」をスタートしました。スタイリングのアドバイスなどが受けられ、ECサイトで購入する業態です。接客の付加価値で定価販売をめざしています。
 作業服からカジュアル、アウトドアまで幅広い商品展開で業績を伸ばす「ワークマン」をはじめ、異業種からアパレル業界に参入した企業・ブランドの多くは、セール販売を実施していません。アパレル各社はこれまでの売り方を見直し、不測の事態でも変わらぬ売上を確保する工夫がみられます。

(参考:日経MJほか)

2023年2月6日更新

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