仕事の内容を教えてください。
今はアシスタントなので、主にシャンプーやドライヤー、ヘッドスパ、カラー道具の準備、床掃除などをしています。デザイナーの方がスムーズに動くことができるようにタイミングを見て準備をしたり、道具の置き方に注意したり様々なアシストをします。
カットデビューに向けて今できることを完璧にし、しっかりと先輩の動きを見たり技術練習をしたりしています。
この職業を目指したきっかけを教えてください。
叔父が美容師で、小さい頃から美容師という職業が身近にありました。ハサミやコームなどの道具もあったので、趣味として友達や家族の髪の毛を切ったりしていました。
中学3年生の時、趣味を仕事にしたいと思い、美容師になろうと決めました。
それから絶対に美容師になるという気持ちは揺るがず、今実際に美容師として働くことができていることが本当に嬉しいです。
学生時代に学んだことが今どのように生かされていますか?
授業で学習して身に付けた知識はもちろん、実技の面で努力することを学び、今の自信に繋がっています。
私は朝みんなよりも早く学校に来たり放課後に残って練習したり、家に帰ってからも自主練習をしていました。
また、コンテストや大会では常に1位を目指して取り組み努力を重ねた結果、良い成績を残すことができ、自分に自信を持つことができるようになりました。
あと、実は学生時代あまり先生の言うことを聞かない生徒でした。
しかし、働くようになって先輩の言うことを聞いたりアドバイスをもらうことの大切さを学び、しっかりと先生の言うことを聞いておけば良かったと思いましたし、先生の言うことは正しかったと気付きました。
学生さんたちは私のこの経験を生かして過ごしてほしいです。
挫折したことや、成功したことなど仕事でのエピソードを教えてください。
私の働いているサロンでは、シャンプーやドライヤーなど、オーディションに受かって初めてお客様に対してできるようになります。
私はそのオーディションに受かるために一生懸命練習をして挑んだのですが思うようにいかず、落ちてしまいました。
たくさん練習した分ショックも大きかったです。
しかし、ここで落ち込んだまま終わらず、「次こそは絶対に受かる!」と気持ちを切り替えて、悔しい思いをバネに一層練習に励み、見事合格することができました。
合格はとても嬉しかったのですが、私にとって合格がゴールではないので、その後も練習し続けてどんどん上達するようになるとお客様から褒めていただいたり指名をいただけるようになりました。
落ちたからこそもっと必死になれたし、お客様に喜んでもらえる嬉しさを知ることができました。
今後の目標を教えてください。
昔から自分の店を持つことが夢で、それは今もずっと変わりません。
目標としては「お客様から愛される美容師になること」です。
よく、「世界一の美容師になる」と言っている人がいますが、何をもって世界一とするのだろうと思ってしまいます。
私は、「お客様に指名していただける」=「そのお客様にとっての世界一」だと考えています。
私のことを気に入って指名してくださったお客様をしっかり満足させ、「あの子になら安心して任せられる」とデザイナーさんに言ってもらえるような美容師を目指してこれからも努力し続けていきます。