神社仏閣、城郭など伝統的な木造建築を手掛ける大工
どんな仕事?
宮大工とは、日本に数多くある神社、仏閣などの建築、修繕を主に手掛ける大工のことです。神社や仏閣では、釘や金具を一切使わずに組み立てる「木組み工法」という技法が使われています。
また、神社仏閣だけでなく、城や城郭など国の文化財の建築や修繕も行います。宮大工は木組み工法に精通しているほか、木材ごとの特性を見極めながら創り上げる技術が求められるため、高い専門性と知識を必要とする職業と言えます。
つくには?
特殊な技法を使って建築・修繕を行うため、まず伝統建築を専門的に学習できる学校などで宮大工に必要な技術や知識を養うことが重要です。
目指し方はいくつかあります。まずは、神社、仏閣の建築、修繕を行う工務店に就職し宮大工の見習いとなる方法。ただし、求人がいつでもあるわけではないので、まず一般の大工となってから、宮大工の技術を習得するという方法の二つです。
宮大工は学歴不問であり、必ず取得しなければならない資格はありませんが、「建築士」「木造建築士」「建築大工技能士」などの資格を取得しておくと大工としての技術・知識を証明できるため、宮大工を目指す選択肢が広がるでしょう。
伝統建築に関わるそのほかの職業
【彫刻師】
木、金属、石、粘土などの素材を彫り込んで加工し、模様を刻むなどして立体造形物を造る仕事です。デッサン力や素材に関する知識、工具を扱う技術などが求められます。
関連学科
伝統建築大工学科 など
持っていると有利な資格
二級建築士、木造建築士、建築大工技能士 etc.
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