建築関連の仕事

建築関連の主な職業

ロボットやAIなどの活用や、新規入職者の取り込みが急がれる

ICT導入で生産性を向上させる取り組みが進行中

 建設業界は住宅やビル、工場といった建物を建てる「建築」と道路や橋、ダム、トンネル、水道などを整備する「土木」に分けられます。こうした状況の中で代表的な企業形態が、建築および土木工事一式を請け負う総合建設業者「ゼネコン」(ゼネラルコントラクターの略)です。ゼネコンの中で「売上1兆円」を超える5社(大林組、鹿島建設、大成建設、清水建設、竹中工務店)はスーパーゼネコンと呼ばれています。また、海洋土木を得意とするゼネコンは「マリコン」(マリーンコントラクター)と呼ばれており、五洋建設、東亜建設工業などが該当します。ほかにもゼネコンの下請として、土木・建築工事の一部を請負う「サブコン」(サブコントラクター)と呼ばれる企業もあります。
 また、建築物の計画立案、設計、設計監理、工事監理等を業務とする設計事務所や、全国規模で住宅建設事業を展開しているハウスメーカー、地域に密着して住宅建設事業を行う工務店など色々な事業形態が存在します。さらに、高所作業を担うとび職人や鉄筋コンクリートの骨組み(鉄筋)を組みあげる鉄筋工や木造建造物の建築・修理を行う大工などの職人も、建設業界においてなくてはならない存在です。
 こうした様々な人が関わる建設業界ですが、東京オリンピックに向けて需要が増大し好調が続いていました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化などで、一時期建設需要は減少傾向にありました。また、業界の課題である職人の高齢化と人材不足も深刻化しており、ロボットや人工知能、IoTなどの活用による生産性向上と、働き方改革による新規入職者の取り込みが急がれています。また、国土交通省が中心となり、i-Construction(アイ・コンストラクション)と呼ばれる、測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICTを導入することにより建設生産システム全体の生産性向上を目指す取り組みが進行しています。

お役立ちDATA
月収例約21.5万円~23.7万円
(厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」)
※大卒/専門卒対象
活躍の場□建設会社 □設計事務所 □ハウスメーカー □工務店 etc
関連職種●建築士 ●CADトレース技能審査 ●CAD利用技術者試験 etc.

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