ご経歴とお仕事内容を教えてください。
子どもの頃の憧れから乗務員になりたいと思い、大阪ホスピタリティ・アカデミーに進学しました。2019年4月に入社し、研修を経て、阿波座管区、阿波座駅に配属され、2020年10月に車掌転職試験に合格し、2021年8月に晴れて車掌として本務をしています。
車掌としての主な業務は、電車内に乗務し、車両のドアの開閉や、お客様をご案内するための車内放送、停車中や出発時などお客様及び車両の状況を注視・監視し、目的地まで正確かつ安全に運航させることです。
お客様が“安全”“快適”に目的地までご乗車していただき、1日の常務を異常なく終了した時にとてもやりがいを感じます。
学生時代に学んだことが今、どのように生かされていますか?
コロナ禍で外国人のお客様がかなり減りましたが、英語を勉強したことがとても活きています。外国人のお客様にとって、日本の鉄道の利用は難しくてサポートが必要な場合もあります。交通機関の社員として働く以上、英語でのご案内は増えています。コロナが落ち着き、また英語を話す機会が増えてきました。本当に勉強しておいてよかったです。
また鉄道会社への興味、横の繋がり、社会人としての自覚など、今自分にとって大事なことを教えてもらいました。さらに業務の性格上、様々な方とのコミュニケーションが必要となります。障がいやご病気をお持ちの方、高齢の方…先述の“英語力”に加え、“サービス介助士”の資格を在学中に修得できたのは大きかったと思います。
進路を決めたきっかけはなんですか?
高校3年生になるまでは体育大学に進学し、体育教師になることが夢でした。
ですが怪我により断念し、では次に幼少期の頃に憧れていた乗務員になりたいと思い、インターネットで検索して最初に出てきたのが大阪ホスピタリティ・アカデミーでした。そこが学校との出会いです。そして、総合型選抜(AO入学)で受験しました。入学前授業「就職サポート授業」のおかげで入学前から友達が出来、そのため学校生活は楽しく、授業の後、友達とラーメン屋巡りをしたり、大手テーマパーク内のショップでサービス能力を養うためにアルバイトも経験。全てが良い思い出です。
これから叶えたい夢・目標は何ですか?また高校生に向けてアドバイスを。
まずは早く運転士になることが目標です。より多くの知識、経験を積み、将来的には管理職となりより多くの仕事をしていきたいです。
高校生の皆さんは、自分の夢に対して、設定した目標を達成できるように頑張ってください。
「電車が好き」という気持ちだけで鉄道会社に就職することは、なかなか大変です。思っている以上に巨大なシステムの上を電車が走っています。何をしたいか、将来の自分は何をしているかをしっかり考え、頑張っていくことが未来にきっと繋がります。