フィットネス市場は7100億円、過去最高を更新へ!
コンビニジムの存在感高まる

こども・福祉・心理・看護・医療・健康
2024年度のフィットネス市場は、コロナ禍以降に高まった健康志向を取り込んだほか、多くの企業がSNSを活用したプロモーション活動を強化したこと、積極的な新規店舗の開設といった取り組みも奏功し、各社で会員数が増加しました。特に「chocoZAP」に代表される、いわゆる「コンビニジム」業態の台頭が市場拡大に寄与しました。フィットネス・スポーツジムの利用に対する敷居を低くしたエントリーモデルとして、初心者や女性会員の獲得に成功したほか、中~上級者へのステップアップに伴うフィットネス各社の利用増にもつながりました。また、オンラインフィットネスや、ウエイトトレーニングなど特定の目的に特化した24時間ジム、女性専用ジムといった業態も好調でした。
2025年度のフィットネス市場も、引き続き各社で新規店舗の開設に向けた動きが進んでおり、増収傾向で推移するとみられます。健康志向の高まりや、在宅勤務の普及に伴うフィットネス需要の拡大も背景に、各社では新規会員向けのキャンペーンや既存会員向けのフォローアップ活動を展開するなど、会員の維持と獲得に注力しており、会員数の増加を背景とした収益の拡大が期待できます。
一方で、足元ではフィットネスジムの稼働率上昇に伴い、各社では必要なトレーナー数を拡充する必要に迫られているほか、マシンメンテナンスなど固定費負担も増加するなど店舗運営コストは増加しています。また、低価格帯の24時間フィットネスジムの増加により、業界全体で顧客の獲得競争が激化しているほか、物価上昇による消費者の節約志向の高まりで会費の値上げも難しく、有人・無人店舗を問わず売上高とコスト管理とのバランスが課題となっています。高品質なトレーニングプログラムの提供や、暗闇サイクリング、バイクエクササイズ、キックボクシングなど特化型フィットネスへの取り組み、特殊なトレーニング機器の導入など、価格戦略や差別化を優位に進める取り組みも求められるでしょう。
2025年5月16日 PRTIMESより抜粋
2025年6月23日更新