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【業界就職最前線】コロナ禍収束後もオンライン選考は残る?自身を表現する手段をしっかり研究しよう

こども・福祉・心理・看護・医療

当社では、こども・福祉・心理・看護・医療系の学科・コースを設置している大学、専門学校などにアンケート調査を実施。就職の現状や就職指導のしかた、業界の展望などの“生の声”を入手しました。就職を取り巻くさまざまな現状について、一緒にみていきましょう。

コロナ禍でも、就職状況・求人ともに大きな変化はなし

 当社がこども・福祉・医療系の専門学校各校に対して行ったアンケート調査によれば、令和3年3月時点における各校の就職状況については、昨年度より特に変わらないと答えた学校が全体の7割、残りは悪くなったという結果でした。具体的な回答を見ると、「内定獲得時期が少し後ろ倒しになったものの、学年合計で見ると最終的にはほとんど変化なし。ただし学科選考に多少波があった」(田園調布学園大学)、「就職先の施設は毎年特に大きく変化しないため、影響はなかった」(京都医療福祉専門学校)などといった感じでした。
 企業や関連施設の求人数でも同様に、前年より変わりないという意見が大半を占めました。今回この分野において、コロナ禍などの影響はそれほど受けなかったのか、就職状況の大きな後退はあまりなかったようです。
 また、別の設問への回答ですが「コロナ渦の影響で、想定以上に早く出生率の減少が進んできており、今後保育所の飽和状態が予測され、保育士求人も減少傾向になるかと思う。一方で小学校の学童クラブ、児童館など児童福祉施設の児童厚生員のニーズは増加し、保育士としての働き先の間口の広がりを感じる」(草苑保育専門学校)といった意見もあり、今後保育系の求人傾向にいろいろと動きがありそうです。

就職支援が「資格取得」重視に
技術・能力を求める企業が増加か

 就職支援で重視するポイントという設問について、今回多くの回答があった順に並べると「面接指導」「資格取得」「個人面談」…となりました。面接や面談が重視されるのは例年通りですが、資格取得が上位にランクインすることは珍しく、学生に技術力や能力面を求める企業・団体が増えたことをうかがわせます。
 回答校のうち東海医療学園専門学校は「現在はコロナウイルスの影響でできていないが、毎年企業や治療院からプロの講師をお呼びし、学校内で就職ガイダンスを行っている」と答えており、コロナ禍が就職支援に及ぼしている影響がうかがえます。

オンライン/対面、各選考のメリットとデメリットを理解する

 最後に、求人状況や就職動向の特徴、業界のサービス等について来年度以降の予測・展望を求めた設問において、以下の印象深い回答がありました。
 「コロナの影響で普及したオンライン選考だが、コロナ収束後も恐らく対面と併用する形で実施されるのではないか。学生にはオンライン・対面それぞれのメリットとデメリットをよく理解した上で、自身を表現する術をしっかり研究し、選考に挑んでほしい」(田園調布学園大学)コロナ禍が過ぎ去った後も、企業面接などにオンラインを利用することが選択肢の一つとして定着することは大いにあり得えます。今後、そうしたことを念頭に置いて就職対策をしていくことが大切かと思われます。

学校に聞いてみました

Q1.どんな点に力を入れて就職支援を行いましたか?
1面接指導
2 資格取得
3 個人面談
4 挨拶・マナー
5 実習・インターンシップ

Q2.ここ数年で企業が学生に求めるもの(能力・資格等)に変化はありますか?
ここ数年で企業が学生に求めるもの(能力・資格等)に変化はありますか?

保育・福祉・医療業界 コロナ禍で就職に変化は?

 コロナ禍の収束する気配がなかなか見えない中、今回は「コロナ禍において、就職指導はどんな取り組みをしたか?」という質問を行い、各校より様々な回答をいただきました。
 「県外就職の希望者はオンラインでの面接などが導入されたため、それらの指導が必要になった」(専門学校 健祥会学園)、「オンライン面接に対応するための指導を新たに実施した」(草苑保育専門学校)、「学校ではネット環境を整えており、県外の学生や遠方の学生に対して、リモートでの就職指導を行っている。また通常の面接練習のほかに、実際にウェブを使用した面接練習も実施している」(仙台保健福祉専門学校)など、やはりオンラインでの面談や就職指導などに対応した学校が多いようです。
 また、「オンラインでの就職相談会、ガイダンス等の実施。オンライン授業期間で友人同士のコミュニケーションが不足し、余計就活に対する不安感があったようなので、なるべく参加者同士の悩み、意見が共有できるよう意識した」(田園調布学園大学)、「コロナ禍でオンライン授業が増え、対面できる機会が減る中で、学生が登校する日に合わせて個人面談や面接指導を繰り返し行っている」(関西保育福祉専門学校)など、オンライン対応が続く中で生じる学生の不安を解消しようとする学校、オンラインではなく実際に対面可能な日に面接等を行おうと調整する学校もありました。
 その一方で、東海医療学園専門学校は「コロナ禍を受けての新しい取り組みは特に行っていない」と回答。東京歯科衛生専門学校も「例年通り」とあり、コロナ禍以降もそれまでと変わらない対応で臨んでいる学校も見受けられました。

学校に聞いてみました

新型コロナウイルス感染症の影響で、業界の就職動向に変化を感じますか?
新型コロナウイルス感染症の影響で、業界の就職動向に変化を感じますか?
具体的にどんな変化を感じますか?
●高齢者施設においては、訪問介護やデイサービスなどがコロナ禍によって厳しい状況となっている。(京都医療福祉専門学校)

(出典:当社実施アンケート)

2022年2月9日更新

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