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続々と増加する、社会福祉業界へ異業種企業が参入する理由とは?

続々と増加する、社会福祉業界へ異業種企業が参入する理由とは?

こども・福祉・心理・看護・医療・健康

 社会福祉業界では、近年、異業種企業によるM&A(合併および買収)が増加しています。なぜ、異業種企業が社会福祉業界へ続々と参入しているのか?超高齢化社会を迎えた日本では、今後も高齢者の増加が見込まれることから、成長著しい業界であることが挙げられます。
 最近では、2023年11月に保険業界の大手企業「日本生命保険相互会社」が医療・介護・保育を手掛ける最大手企業「株式会社ニチイホールディングス」とのM&Aを行いました。日本生命とニチイは1999年より業務提携の関係にありましたが、M&Aにより、今後は高齢者を対象とした商品の販売をさらに拡大していくと見られます。
 このような異業種企業の参入により、社会福祉業界の雇用環境にも変化が生じています。従来の社会福祉業界には、中小企業が多く、経営困難に陥るケースが多々見られました。そこに、異業種の大手企業が参入することにより、その企業が持つ経営のノウハウや技術を駆使し、より効率的な運営がなされることが期待されています。
 また、社会福祉業界は地域に密着したサービスが求められるため、それまで地域に関わりが無かった大手企業にとっても、地域に密着した中小企業のM&Aはメリットが大きいようです。
 異業種企業の参入により、社会福祉業界は新たな展開を迎えています。利用者側にとっても、従来の枠にとらわれず、新しい技術が取り入れられることで、より良い福祉サービスの提供が実現されるのではないでしょうか。

参考:「日本生命保険相互会社」プレスリリースなど

2024年4月4日更新

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