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学校の水泳授業で“民間の屋内プール”利用が増加中。熱中症リスクや費用面の問題も

学校の水泳授業で“民間の屋内プール”利用が増加中。熱中症リスクや費用面の問題も

こども・福祉・心理・看護・医療・健康

 いま、学校のプール授業を“民間の屋内プール”で行うところが増えています。まずは、老朽化。全国の公立学校施設の多くが、昭和40年代後半~50年代に建てられました。プールの耐用年数は平均40~50年で、その年数を最近迎えつつある学校が多いということです。2つ目の理由が費用。50年使用する想定で計算をすると、学校のプールは年間620万円の費用がかかるところもあるとのこと。当然、改修・改築の費用も含まれます。一方、民間のプールを利用したときは年間375万円にとどまるといいます。施設利用料はもちろん、インストラクターの料金やバス代を含めての費用です。3つ目の理由は先生の負担。プールの清掃に加えて、土日含めて毎日、水質管理(塩素濃度の計測や薬剤投入など)をする必要があります。これで先生の業務が増えています。4つ目は天候。急激な雨などで屋外だと中止になることもあり、また暑くなりすぎると、熱中症の危険性も出てくるということでした。
 実際に民間のプールを利用した小学生に話を聞いてみると、「雨が降ってもできるから絶対にこっちの方がいい」という意見や、「日焼けしなくていい」という意見もあったということです。一方、課題としては、移動に時間がかかる点や、移動にバスを使う必要がある点などがあるということです。今後、学校のプール授業を民間の屋内プールで行うという動きが広がっていくかもしれません。

引用:ABCニュース 2023/7/13

2023年12月12日更新

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