業界ニュース

万博がファッションを通じて目指す未来―多様性の実現に向けて―

万博がファッションを通じて目指す未来―多様性の実現に向けて―

ビューティ・ファッション

 2025年4月13日に開幕した大阪・関西万博総来場者数は約2000万人(9/6時点)(※)を突破しました。日本国際博覧会協会は10月13日までの会期中、約2820万人の来場者を想定しています。今回の万博では「未来社会の実験場」をコンセプトとし、スタッフが着用するユニフォームは性別にとらわれないジェンダーレスなスタイルとなっています。体型の違いや障害のあるなしに関わらず、快適に動けるユニバーサルデザインのユニフォームが多くのパビリオンで見られます。
 また、SDGsの活動として最先端技術の新素材を用いたユニフォームを通じて地球環境への配慮、持続可能な社会実現への提案がなされています。例えばプラスチックの代替素材として開発され、万博のユニフォームに使用されている新素材「CRAFTEVO-ReTE」は焼却時のCO?排出量を従来のリサイクル・ポリエステルより32.8%削減することができます。万博終了後はユニフォーム全てを回収し、環境負荷を最小限に抑えた処理を行い、循環型社会の実現を目指します。
 8月8日には『アダプティブファッションショー』が開催されました。アダプティブ(Adaptive)とは「適応する」という意味であり、重度の障害を抱える方を対象に、関西の服飾学生を中心としてSDGsに即した活動を継続的に行ってきました。ファッションショーで披露された衣装は古着リメイクによって製作され、資源の再利用を実施しています。これらの取り組みは重度心身障害者の自己肯定感の向上や介護スタッフや家族のアダプティブファッションの理解に向けた意識変化に大きな役割を果たしています。
 万博は人々が様々な文化に触れ、体験することで次の文化が生み出されていくための役割を持っています。会期終了後も各方面へ大きな影響を残すことが予想されます。

※日本国際博覧会協会調べ
参照:EXPO2025、Newscast、一般社団法人日本アダプティブファッション協会、同志社女子大学

2025年9月22日更新

記事一覧

関連記事

ページトップへ