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【業界就職最前線】コロナ禍でも新しい音楽ビジネスが生まれデジタル分野、楽器市場など好景気な業界もあり

音楽・芸能・スポーツ

当社では、音楽・芸能業界系の学科・コースを設置している専門学校などにアンケート調査を実施。就職の現状や就職指導のしかた、業界の展望などの“生の声”を入手しました。就職を取り巻くさまざまな現状について、一緒にみていきましょう。

音楽業界の採用状況を見極め、広い視野で職業を捉える

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた音楽・エンタメ業界。特にコンサート・ライブ関連の各企業は、ここ10年来の好業績から一転しました。
 この1年あまりでYouTubeをはじめとした動画配信が活況になり、コンサートの有料ライブ配信など、これまでになかった新たな音楽ビジネスも生まれています。音楽と関係の深い、ゲームやアートなどデジタル分野も好調です。また、昭和のJ-POPが名曲として世界的に再評価されるなど、これからの音楽ビジネスにつながる種が芽生えています。さらに同じ音楽の仕事でも、楽器製作や修理(リペア)の市場は例年になく好景気で求人も多いようです。
 今は「好きな音楽を仕事にしたい」という熱意を持ち、その上で興味や関心のある事柄を広く知っていくことが、数年後の音楽業界への就職への道につながるのではないでしょうか。

就職支援では企業説明会を重視
学生の希望や適性を丁寧にサポート

 当社が音楽・芸能業界の学校に対して実施したアンケート調査では、就職支援で重視したポイントとして「企業説明会の実施」「個人面談」「職業理解」を挙げる学校が多くみられました。より実践的な教育に加え、コロナ禍においても極力、就業ミスマッチを未然に防ぐために、本人の希望と業界の特性を理解させた上で、コミュニケーションやプレゼンテーションといった社会人スキルを指導していることが伺えます。

学校に聞いてみました

Q1.どんな点に力を入れて就職支援を行いましたか?
1.企業説明会の実施
2.個人面談
3.職業理解

Q2.企業が学生に求めるもの(能力・資格等)に変化を感じますか?
企業が学生に求めるもの(能力・資格等)に変化を感じますか?

音楽・楽器・エンタテインメント業界
コロナ禍で就職に変化は?

コロナ禍での就職指導は?新たな取り組みなど
 当社が音楽・エンタメ系専門学校に実施したアンケートによると、昨年度はコロナ禍で求人が減少していることが明らかになりました。しかし、音楽業界全体が悪いとも言い切れず、デジタル分野や楽器製造・リペア市場のように好景気の業界もあるのです。大型ライブの特殊効果やDTMなど作曲ソフトもAIなどデジタル技術が不可欠となり、この分野に関しては社会全体で人材需要が高くなっています。
 また、音楽分野でも「動画を取り扱う職種」を希望する学生が増えているという回答もありました。巣ごもり需要でYouTubeをはじめとした、動画サイトの利用者が格段に上がったことも背景にあるようです。昨年から今年にかけて活躍したアーティストでも「瑛人」「YOASOBI」「Ado」「藤井風」などは動画サイトなどを利用して知名度を上げ、ヒットに結びつけた事例もあります。音楽ビジネスの“ポストコロナ”の姿は、より柔軟なアプローチが成功の秘訣となるかもしれません。
 さらに、企業が新たに「リファラル採用」を実施しているという回答もありました。これは企業社員による「ご紹介」採用のことで、雇用のミスマッチや早期退職が少ないというメリットがあり、一般企業でも行われています。コロナ禍でオンライン化も進み、就活や採用も形を変えていますが、各学校では学生が孤立しないように、より細やかなサポート体制を構築しているようです。

学校に聞いてみました

Q3.新型コロナウイルスの感染症の影響で、業界の就職動向に変化を感じますか?
新型コロナウイルスの感染症の影響で、業界の就職動向に変化を感じますか? 具体的にどんな変化を感じますか?
●影響を受けた業界は当然あるが、Web・ゲーム業界内でも会社によっては業績が好転している企業も多い。本校では総合的なカリキュラムを組んでいる分、学生が1つの職種に拘り過ぎずに視野を広げた就活を行う事が出来れば、デジタル分野に於いて可能性はある。
●コロナ禍の潮流よりも、採用活動の早期化加速の方が、作品を要する活動をする専門学生にとっては厳しい時代を迎えているように感じる。
●オンライン、対面のハイブリッド個別指導、就職講座・業界セミナー等のオンライン対応を今期より導入した。また、オンライン選考対策として、ネットワーク環境の悪い学生も悪影響を受けぬよう、オンライン面接用の個別ルームを完備した。(横浜デジタルアーツ専門学校)
●音楽・エンタテインメント業界全体の求人数が大幅に減っている。
●音楽・エンタテインメント業界が厳しいため、将来の可能性を広げるためにも一般企業への就職も考えるよう指導を行なった。(尚美ミュージックカレッジ専門学校)
●楽器業界はコロナ渦の巣ごもり需要の影響でギターが売れています。売り上げ新記録を出す店舗などが現れるなど世の中の雰囲気とは逆の状況に驚いています。音楽が元気をくれるという本来の役割みたいなところで今は、はまっている感じです。(ESPギタークラフト・アカデミー)

(出典:当社実施アンケート)

2022年1月28日更新

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