イラストレーター・Live2Dデザイナー
一束さん

一束(イツカ)▶兵庫県出身のイラストレーター。「Live2D Creative Awards 2017」でグランプリを受賞し、以降はLive2Dデザイナーとしても活躍。現在はSDイラストやVTuberのデザインなどを中心に手がける。これまでの主な仕事は「NHK for School『スクる!』」キャラクターデザイン&イラスト、PalVerseシリーズ原型イラスト他、「マジカルミライ2020<夏まつり>」サブビジュアルなど。
自分のイラストで、誰かの表現を手助けできることが嬉しいし、やりがいに繋がっています
最初のきっかけは友人の漫画家デビュー
イラストレーターという職業を意識したのは、他業種に就職した後でした。趣味でイラストを描いていたもののプロになりたいとは考えていなかったのですが、ある友人が漫画家としてデビューしたと聞いてクリエイティブな世界が身近に感じられ、友人への憧れの中に「自分も個人の技術を活かした仕事がしたい」という気持ちがあると気づきました。なら後悔のないよう挑戦してみようかな、と思い立ったのがきっかけです。
それから数年間は会社勤めとイラストの仕事を両方こなしていたのですが、2016年にNHK出版さんから「基礎英語」という、ラジオ番組用のテキストのイラストを1年間担当させていただきました。その後、Live2D社の主催するコンテストで受賞したことも契機になり、その頃を境にイラストの仕事が増えてきました。そうなると流石にダブルワークも大変になってきたので、2018年に会社を辞め、クリエイターとして独り立ちしました。

Live2Dを通じて描き手としても成長
Live2Dを始めてからイラストの表現も深まりました。元は自分の絵なのに、それが動くことで、自分の想像を超える表情を見せてくれる瞬間があります。Live2D用のイラストは、普通のイラストと構造が全然違うので手間がかかりますが、その分勉強になります。
例えば、Live2Dの仕事をするようになって以降、表現の引き出しも増えたと感じています。動かすことを前提にすると、人体の構造をより意識して描くようになり、その結果、デフォルメのやり方やバランスの調整技術などもブラッシュアップされたと思います。また、以前はフラットなタッチでイラストを描いていましたが、今はその中でも奥行きや立体感を意識して表現するようになりました。


アニメーションや3Dモデリングにも挑戦したい
私は自分のことを、どちらかといえば職人気質というか、職業イラストレーターとしての活動に重きを置いたタイプだと思っています。もちろん絵を描くのは好きですが、自己表現の手段というよりは、誰かの表現のお手伝いができるスキルであり、依頼主の期待に応えたいという意識が強いです。クライアントさんや絵を見てくれた人たちが私の仕事で喜んでくれて、自分の技術が誰かに貢献できたと実感できる瞬間が、この仕事において何より嬉しいです。
今後は、アニメーションや3Dモデリングなどにも挑戦したいと思っています。最近は動画需要も高まっていますし、自分ができることを増やしたり、表現を常にアップデートしていけたらと考えています。





