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バイオLNG燃料を使用した自動車船の運航開始
~2050年ネットゼロ・エミッションへの重要な布石~

バイオLNG燃料を使用した自動車船の運航開始<br>~2050年ネットゼロ・エミッションへの重要な布石~

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 株式会社商船三井が運航するLNG燃料自動車船「セレステ エース」は、2025年3月16日、ベルギーのゼーブルージュ港において、タイタン サプライ ビーブイ社(本社:オランダ アムステルダム)より、日本の船舶会社が運航する外国航路を航行する船舶として初めて約500トンのバイオLNG燃料の供給を受け、使用することになります。 今回タイタン社より供給を受けたバイオLNG燃料は、燃料の製造から消費までのライフサイクルベースで炭素強度(エネルギー消費当たりの二酸化炭素排出量)がゼロ以下となるもので、EU(欧州連合)域内が対象のISCC―EU認証(国際持続可能性カーボン認証)を取得しています。
 LNG燃料は、従来の燃料油に比べて二酸化炭素(CO2)の排出量を約25%削減する効果が見込めますが、カーボンニュートラルも実現可能な廃棄物や残渣由来のバイオLNG燃料を使用することで更なるCO2削減効果が期待できます。また、LNG・バイオLNGともに主成分はメタンで、輸送や消費に関わる既存のLNGサプライチェーンを活用できるため、船舶運航における脱炭素化に向けた有効な手段となり得ます。
 商船三井グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」の環境戦略に基づき、クリーン燃料の導入による2050年のネットゼロ・エミッションを目指しており、今回の取り組みはその重要な段階となります。ゼロエミッション燃料に関する技術や供給網・ルールが確立する間も、現状で取り組める低炭素燃料であるLNGおよびバイオLNGの利用を促進していきます。

写真:本船CELESTE ACEにLBMを供給する様子
参照:株式会社商船三井プレスリリースより

2025年4月8日更新

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