【業界就職最前線】安定した就職が望める自動車整備業界
自動車・航空・鉄道・船舶・運輸・建築
当社では、自動車系の学科・コースを設置している大学・短大・専門学校などにアンケート調査を実施。就職の現状や就職指導のしかた、業界の展望などの“生の声”を入手しました。就職を取り巻くさまざまな現状について、一緒にみていきましょう。
目立った求人の減少はないが、好調とはいえない状況も
自動車関係の就職について、本誌が自動車系専門学校・大学校・短期大学へ行ったアンケート調査によると、概ね変化がないとの回答が大半を占めています。中には学校に寄せられる企業や関連施設の求人数が前年と比べて増加したという学校もありました。これは自動車整備士が不足しているためだと考えられます。なお、航空整備士やエアライン系の学科を持つ専門学校からも求人数が増加したとの回答がありました。
「面接指導」を重点的に指導する学校
昨年より大幅に増加
特に力を入れた就職指導の項目では、「面接指導」が最も多いという結果になりました。昨年の調査でも「面接指導」は1位でした。2位と3位も昨年と同様に「企業説明会の実施」と「挨拶・マナー」でした。これはオンラインでの就職活動が活発化したことにより、オンライン関係の就職指導に重点が置かれたからと推測できます。
学校に聞いてみました
どんな点に力を入れて就職支援を行いましたか?
1.面接指導
2.企業説明会の実施
3.挨拶・マナー
個人面談
職業理解
技術指導
資格取得
実習・インターンシップ
就職支援の例
●キャンパス内で「企業ゼミ」と呼ばれる企業研究を開講している。
●個人面談重視。学生各位の意向と企業のマッチング。人間性向上のための教育。
●学生の公共移動をなくすために、状況に応じ 各企業の方にご来校いただき学生に情報を提供している。
コロナ禍での就職指導はオンライン対策に各校力を注ぐ
新型コロナウイルスの影響で就職動向に変化を感じるかという質問には、回答はほぼ半々に分かれ、「例年実施されている企業説明会、見学会や学内で実施している企業説明会等々が実施できなくなり、本来学生が持つ企業情報が共有できなかった」という声も聞かれました。また、就職活動自体がオンラインに変化するなか、オンライン説明会への参加やWeb面接・オンライン試験対策指導を導入しているなどの声も多かったです。
コロナ禍で就職状況は先行き不安な面もありますが、オンラインでの就職活動が広がれば、遠方への就職活動も効率的に行えるようになり、就職の幅を広げることも可能でしょう。
自動車業界、今後の展望は?
安定した求人数が見込め、コロナ禍にも強い
コロナ禍でも整備士の求人は大きく減ることはなく、コロナ不況に強いという声が多く聞かれ、変わらず職業として安定していることは言うまでもありません。むしろ、新型コロナウイルス感染症の影響で留学生が減少することによる人手不足を予測する声も聞かれました。
また、大手企業はエントリーの締め切りを早期化しているとの声もあり、その動向が注目されます。
学校に聞いてみました
新型コロナウイルスの感染症の影響で、業界の就職動向に変化を感じますか?
コロナ禍での就職指導で変化はありましたか?
●オンラインでの説明会、面接が増え、新たなマナーが必要になった。
●例年実施されている企業説明会、見学会や学内で実施している企業説明会等々が実施できなくなり、本来学生が持つ企業情報が共有できなかった。
(出典:当社実施アンケート)
2022年8月29日更新