レバ▶2018年に行われた「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン」公開競技のeスポーツ・ウイニングイレブン部門で日本代表チームとして出場し、金メダルを獲得。一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)のプロライセンスを取得しプロゲーマーとして活動する傍ら、「esports 銀座 school」では講師も務める。プレーヤーネームの由来は、ポーランド出身のプロサッカー選手・レヴァンドフスキ選手から。
目指すは世界大会優勝
好きなことだからこそ限界まで挑戦したい
はじまりは高校のネットサッカー部
18歳で出場した大会が人生の転機
高校でネットサッカー部に入り、日々友達とウイニングイレブンの腕を磨いていました。2018年のアジア競技大会で優勝したことをきっかけにプロチームからオファーをいただき、高校卒業後すぐにeスポーツのプロゲーマーになりました。両親は、僕がゲーム好きなことを理解してくれていたので、日本代表選手として出場する時も、プロゲーマーになると決めた時も応援してくれていて、心配されることはほとんどありませんでした。
一番の思い出は、やっぱり2018年のアジア競技大会です。あの大会がなければ今の自分はいないだろうし、人生が変わった瞬間でした。2人1組のチーム戦で、相方の選手がずっと勝ち進んでくれていたので、決勝戦では自分が勝ってここまでの恩返しをしたいという想いで挑みました。この時はゾーンに入っていたのか、負ける気がしなかったのを今でも覚えています。
2021年4月からeスポーツのスクールで
講師としての活動もスタート
2021年から「esports 銀座 school」でeスポーツ実技の講師も始めました。プロゲーマーや動画配信者を目指す生徒さんたちに、ウイニングイレブンのテクニックや戦略の立て方などの講義をしています。もともと人前で話すのは得意ではないので、はじめは自分に務まるのかと不安に思うこともありました。しかし、いざ始めてみると、人に教えることが、すごく新鮮でおもしろくて、今では楽しみながらやっています。やっぱりゲームは楽しいことが一番なので、生徒さんの顔を見ながら、自分だったらどんなことを教わりたいかなどを想像しながら講義内容を考えます。その甲斐あってか、私が教えている生徒さんの中から、三重国体文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」都道府県代表の優勝者も出ました。今後はこんなふうに活躍する人を、もっと育てていけたらと思っています。
【写真提供:esports 銀座 school】
良い結果を残すため、
練習は責任を持って毎日取り組む
練習はオンラインで対戦を行うので、回線が込み合うゴールデンタイムは外しています。その時間は、過去の自分やほかの選手のプレイ動画を見返してテクニックの研究や分析を行うのが日課です。だいたい21時半から23時頃まで「OPENREC.tv (オープンレック)」でプレイ動画をライブ配信したあと、所属チームのメンバーや一緒に大会に出場するチームメンバーと実践形式の練習をします。反省会も行うので、時には3時や5時まで活動していることもありますね。みんなゲームが好きなので、楽しく切磋琢磨しています。チームプレイのゲームでは、練習スケジュールが決まっている場合が多いのです。ウイニングイレブンの場合は個人でも練習できるので、責任を持って日々練習することが大切ですね。コントローラを触らない日があると感覚が鈍ってしまうので、なるべく毎日触るようにしています。
やはりプロゲーマーなので、大会で良い結果を残すことが一番のアピールになり、自分の名前を知ってもらえる最大のチャンスです。優勝できた時はとてもやりがいを感じますが、負けた時はすごく落ち込んでしまうタイプなので、メンタルケアには今でも苦労しています。モチベーションが下がってしまったときの対処法の1つは、他の好きなゲームをプレイしてリフレッシュすることです。試合の前日は、茨城国体文化プログラム(「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」)の決勝戦の動画を見て心を落ち着かせるようにしています。大逆転で勝った試合だったので、「試合は何があるか分からない」「あきらめずに戦えば何かある」ということを思い出すことができるので、良い状態で試合に入れるからです。
好きなことだからこそ、無理だなと思うところまで頑張れる
1番の目標は、世界大会優勝です。まだ20歳ということもありますが、ウイニングイレブンでは30代後半でトッププレイヤーとして活躍している人もいるので、まだまだ引退後のことは考えていません。もう無理だなと思えるところまで現役プロゲーマーとして結果を残していきたいです。今はひたすらそのことだけを考えて日々テクニックを磨いています。自分の好きなことだからこそ、限界までできるのだと思います。たとえ引退したとしても、eスポーツの業界に関わっていきたいです。今させてもらっている講師のように、eスポーツを広めていけるような活動ができたらいいなと思っています。