ウエルネス・ツアー 代表
柿沼 洋子さん

かきぬま ようこ▶埼玉県出身。亜細亜大学国際関係学部卒業。JTBルックに海外添乗員として11年間勤務。退職後、2005年に旅行会社「オフィス・マニフィカ」起業。2020年、社名を「ウエルネス・ツアー」に変更。同社では、心身回復を主眼とする「ウェルネスツーリズム」を中心とした旅行体験の提供を行っている。
お客様だけでなく、現地の人たちからも
喜んでもらえるようツアーを作っています
癒しや健康、自然旅行をテーマにツアーをやってみたい
私は個人事業主として、国内・海外旅行を企画・手配する仕事をしています。1年間でだいたい15本から20本くらいのツアーを手がけています。海外についてはオーダーメイドツアーという形で、お客様からのご希望に合わせてプランを組み、手配します。国内に関してはパッケージツアーとして、こちらで企画した旅行プランを中心にご提供しています。国内はいまインバウンドの需要が非常に多く、特に沖縄で自然や食事、聖地巡りなどを体験していただく「ブルーゾーンツアー」が人気です。
今の仕事を始めたきっかけですが、以前勤めていたJTBさんでやっていた添乗員の仕事が自分に合っていて、11年間で60か国くらい海外に行かせていただきました。やがてJTBさんを退職した後、その頃自分が興味あった癒しや健康、自然旅行などをテーマに、少し珍しいツアーを自分でやってみたいと思ったことがはじまりです。
癒しや健康のツアーを作るにあたり、内容にしっかりとしたエビデンス(根拠)を持たせたいと考えていたところ、2016年、当時まだ一般に浸透していなかった「ウェルネスツーリズム(※)」について教えている教授が沖縄県の琉球大学にいらっしゃると知って連絡を取り、それ以来、ツアーを監修していただけるようになりました。
※ウェルネスツーリズム…精神や肉体の癒しを目的とする旅行の総称。自然との触れあいやリラクゼーション活動などをプログラムに組み込んだものが多い。


カウアイ島、フラの先生の歌で元気になった参加者のお子さん
今の社名になる前、カウアイ島(ハワイ)での癒しのツアーを企画した時、学校でいじめを受けて登校できないお子さんのいるご家族が参加していました。ツアー中、スタッフだったフラの先生が海岸でウクレレを弾きながら、その子のために「あなたはあれもこれもしたいのに、まわりの人が無理だって止めるんじゃない?」という歌を即興で、優しく歌ってくれたんです。そうしたらその子がわんわん泣いて、でもそれから元気になって。ツアーの後、ご家族からその子が学校に行けるようになったというお話をいただいて、自分が目指す方向性は間違ってなかったんだと確信し、ウェルネスツーリズムを本格的にやっていこうと思いました。
お客様の喜ぶ声を聞けたら、それまでの苦労が吹き飛ぶくらい嬉しくなります。またお客様だけでなく、ツアーでスタッフやガイドを請け負ってくれる現地の人や企業の方も感動してくれて、「また一緒に仕事したい」と言っていただけることが多いんです。これからもそんな皆さんに喜んでもらえるツアーを作るため、頭を使っていこうと思います。


