業界ニュース

ONSENと食で地域活性化 「ガストロノミーツーリズム」

ホテル・ブライダル・トラベル・エアライン・国際関係・公務員

 訪日外国人客が訪れる観光地といえば、東京、京都、大阪の三大都市でほぼ占められていましたが、近年は地方にも関心が寄せられています。観光庁の観光白書によると、地方での訪日客の消費額は18年に1兆362億円となり、15年と比べて58%増えていることがわかりました。
 そんな折、注目を集めているのが、「ONSEN・ガストロミーツーリズム」です。これは地域に根ざした食、その背景にある地域の自然や歴史等の魅力に触れることそのものを目的としたツーリズムとして欧米を中心に世界各国で多くの取組みがなされており、国連の推奨する地域社会の持続可能な発展、雇用の促進を果たすうえで重要な役割を担っています。
 日本において、(公社)日本観光振興協会が2016年にONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構を設立し、地方観光の活性化を促しています。これは、温泉と食を通し、その地域の文化や歴史、景観、自然そのものを体感してもらうことが目的です。かつての「湯治場」と呼ばれていた温泉地に再び湯治の習慣をPRすることで、長期滞在してもらえるよう誘致します。また、都心では味わえないその土地ならではの食文化の素晴らしさを満喫してもらうことで、地域の活性化を狙います。ガストロノミーツーリズムの大きな利点としては、観光資源が乏しい、または未開発の地域でも地の利を活かし、取り入れることができることです。
 将来『温泉』が、単なる日本語ではなく、こうした食文化を楽しみ、地域を称揚する日本人ならではのヘルスツーリズムとしての国際語『ONSEN』になっていくことが期待されています。

2019年10月18日更新

記事一覧

関連記事

ページトップへ