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美しさを求めるメンズメイク SNSや動画で配信するインフルエンサーが人気 百貨店や大手化粧品ブランドも市場を拡大

ビューティ・ファッション

 百貨店のフロアから街角のドラッグストアまで、身近な至るところで販売されている化粧品は、高価な嗜好品でもあり生活必需品でもあります。そんな化粧品の多くは女性を対象として販売されてきました。
 男性スキンケアに注目が集まったのは数年前。清潔感ある肌・髪・香りは身だしなみの一環とされ、脱毛やネイルケアを行う男性も増えました。そして近年はスキンケアの枠を超え、メイクをする男性が増加しているといいます。ファンデーションやアイブロー、コンシーラーや口紅などの男性購買層も20代から60代まで幅広いといいます。SNSで見る他人の姿に刺激を受ける機会が多く、見た目への意識が高くなっている事も関係しているでしょう。SNSや動画サイトでメンズメイクを発信するインフルエンサーへの需要も高まっているようです。
 大手ブランドはメンズメイクラインを発売し、百貨店は販売規模を拡大する動きです。ポーラ・オルビスホールディングスのグループ会社「ACRO」は、2 0 1 8 年9 月男性向け化粧品「FIVEISM×THREE」の展開を始めました。また、シャネルは初めてとなる男性メークブランド「BOY DE CHANEL」を発売。資生堂も男性向けBBクリームを発売するなど、続々と大手化粧品ブランドが市場に参入しています。
 しかし歴史を紐解くと、そもそも化粧は女性だけのものではありませんでした。平安時代の貴族男性はおしろいを使ったといいます。明治維新以降に進んだ性別役割分担のなか「男性は仕事ができて内面が良ければ良い」という価値観が生まれ、時代が変わった後もその名残を残してきましたが、平成の半ばころからようやく「できる人は外見も素晴らしく」という風潮が生まれました。
 外見も素晴らしくいたい、という願いは万人共通、化粧は性別を超え、私たちを性別のもつ「らしさ」から解放するきっかけのひとつとなるかもしれません。

2019年10月18日更新

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