アーティストマネジメントのスペシャリストに聞きました

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はながた わたる▶山梨県出身。県立甲府第一高等学校から尚美ミュージックカレッジ専門学校ミュージックビジネス学科へ進学。2013年3月卒業。2012年夏から(株)スターダスト音楽出版のインターンシップへ参加し、2013年4月に入社。アイドルグループの楽曲制作等を担当。2018年より(株)スターダストプロモーションでチーフマネージャーとして活躍中。

毎日違う音楽業界の仕事
くじけない覚悟をもつ

好きな音楽を仕事にしたい!
大学よりも専門学校進学を選ぶ

 中学生の時に音楽が好きになり、バンドを組んだり、邦楽洋楽問わず聴くのが好きでした。高3の夏にそれまで毎日やっていたテニス部の活動が終わると、皆が“大学受験モード”になっていく中で、大学に行って就活をしてという流れに気持ちがついていけず、何がしたいんだろうと考えていた時に「好きなことを仕事にしたい」という思いから、音楽の専門学校・尚美ミュージック専門学校ミュージックビジネス学科へ進学することにしました。入学直後は、「音楽の仕事」がどういうものかもよくわからないままでしたが、音楽事務所やレコード会社というものがあり、マネージャーや音楽ライターなどいろいろな職業があることを知りました。

音楽業界を広く知ることができた
尚美ミュージックでの学び

 学校生活を通じて「音楽ビジネスをもっと学生のうちに解りたい」という意識が芽生えました。尚美には、音楽プレイヤー志望の学生も在籍しています。「音楽を職業にしたい」と同じ志を持ちながらも、演奏や作曲などの異なるフィールドをめざす友人たちと切磋琢磨する学校生活は、貴重な時間でした。
 また、学内オーディションが盛んで、スタッフ部門に必要なPCスキルも在学中に磨きました。また講師の先生に紹介いただき、現場スタッフのアルバイトなどの経験を積みました。音楽の仕事とは座学で学ぶものではなく、肌で感じてわかることが多いと感じています。毎日同じことがないので難しい部分もありますが、それだけに在学中から学外での経験をたくさん積んで現場に慣れることが大切だと思い、積極的に参加しました。
 そんな日々の中で興味を持っていた、今の会社を受ける機会がありました。当時、学生だった自分から見た今の会社はライブや楽曲制作にも自由さがあり、おもしろいことを沢山している印象が強く、ワクワクしながら仕事ができそうだと応募しました。

制作スタッフとしての心がけ

 新人時代から、心に決めていたのは「自分からは仕事を辞めない」ということでした。音楽業界は人の出入りも激しく、日々の忙しさからパンクしそうなこともありましたが、失敗を恐れては何も学べないと考えたからです。
 音楽制作担当時代の仕事の中には、担当アーティストが歌うための楽曲の発注書を作成して作家の方に依頼していくという業務がありました。「このグループが歌うべきものは何か」を常に熟慮を重ねていました。マネジメント業務になってからも音楽制作担当だった経験があってよかったと思うこともあります。例えばライブでの曲間の演出などを振付師や演出家と一緒に作っていますが、自ら提案ができないと仲介業者のようになってしまうので、この経験が現在にも活かされていると感じています。
 今はチーフとしてマネジメントスタッフを束ねる立場になりましたが、タレント本人たちや現場スタッフを信頼し、“任せること”と“判断すること”のメリハリをつけています。

故郷・山梨が音楽を楽しむ場所になるように

 人気アーティストの全国ツアーでも出身の山梨県は抜かされてしまうことが多く、とても寂しいなと思っています。地元が大好きなので、これからは音楽・エンタテインメントで活発になるといいなという気持ちがあります。アフターコロナはエンタメそのものが変化をするともいわれていますが、試行錯誤を重ねながら、地元でも気軽に音楽を楽しめるようになると個人的にはうれしいなと感じています。

音楽業界をめざす高校生へのメッセージ

せっかくの学生時代ですし、何にでも興味をもって観て、触れてみるのがいいと思います。“食わず嫌い”のままにしておくと、時間が経ってから「あ、これ!」と思い出した時に、もっと観ておけば…と後悔する瞬間があります(笑)。

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