ホテルレストラン サービスのスペシャリストに聞きました

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さいとう こうき▶神奈川県出身。都内のホテル専門学校卒業後、2015年4月株式会社帝国ホテル入社。メインダイニング「レ セゾン」、オールデイダイニング「パークサイドダイナー」、リゾートホテル「はいむるぶし」(出向)を経て、現在はカジュアルフレンチ「ラ ブラスリー」にてサービスを担当。行動基準9つの実行テーマに基づいて月に数名が受賞する表彰制度、「さすが帝国ホテル個人表彰」を2017年度と2021年度に受賞。

一流の知識、技術、サービス経験が「サプライズ好き」のDNAを呼び起こす

今でも忘れない「サプライズ」の感動

 子どものころから、アウトドア派でした。中学校時代は野球、高校生の時には弓道に打ち込みました。高校2年生の冬には東日本大会でベスト8まで進出したのですが、開催地の青森県遠征時の宿舎で、私たちにクリスマスのケーキサプライズがありました。とてもびっくりして、みんなで感動しながら味わったのを今でも覚えています。
 もともと我が家は家族全員サービス精神旺盛で、中でも祖父がとても世話好きでした。キャンプでは、釣ったニジマスを塩焼きにして食べさせてくれたり、親戚に自慢の料理をふるまうのを見て育ち、子どもながらにそのサービス精神に憧れを感じていました。
 高校2年生から進路ガイダンスが始まりましたが、今までの経験から「ホテリエ」(※)へのあこがれが強くなっていました。オープンキャンパスでアドバイスを受け、ホテルの専門学校へ進学しました。
※従来の「ホテルマン」は男性の色合いが強いので、最近では「ホテリエ」が多用されている。

料飲サービスへの目覚め

 専門学校では2カ月間のホテル実習が計3回組まれました。当初私は宿泊部を希望していましたが、配属は料飲サービスでした。指導担当の先輩がつきっきりでいろいろと教えてくださったおかげで「料飲サービス、いいな」と感じました。1回のお食事で、お出迎えからお見送りまでつききりでサービスできる点も魅力です。

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当面の目標は店舗の支配人、そして…

 一流のホテリエになるためには一流の知識、技術、サービスを身につけたいと思い、「就職するなら帝国ホテル」と決めていました。
 入社時からメインダイニングの「レ セゾン」、早朝から夜遅くまで営業の「パークサイドダイナー」、そして「はいむるぶし」という沖縄県八重山諸島のリゾートホテルにも出向しました。そこに結婚記念日でいらしていたご年配夫婦は、25年前、上高地帝国ホテルに新婚旅行で訪れたそうで、私が帝国ホテルから出向している者だと明かすと、「25年越しに帝国ホテルの雰囲気を味わえて感慨深い」と言ってくださいました。「帝国ホテルで学んで間違いなかった」と確信が持てた瞬間でした。
 今年の5月からはカジュアルフレンチの「ラ ブラスリー」でキャプテンを務めています。お客様の大切な時間をサポートする“黒子”として、ワイン、料理の知識はもちろん、お客様の趣味、趣向など色々なところにアンテナを張るよう心掛けています。
 今後は、先輩方のように自分もチームを束ねてみたいと感じています。当面の目標としては店舗の支配人を目指します。
 また帝国ホテルは130余年前、日本の迎賓館として誕生した歴史を持ち、我々もそうした誇りを抱いています。コロナにより、全体的にホスピタリティ産業が沈んでしまいましたので、日本のすべてのホテル、旅館、リゾートがお互い切磋琢磨をして、業界全体が盛り上がっていけたらと思っています。

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ホテリエをめざす高校生へのメッセージ

ホテルに行ってそこの空気感・雰囲気を感じて
ホテルに興味が湧いたら、ホテルに行ってみてそこの空気感を感じると目指す道が見えてくると思います。可能であればお茶を飲んだりして、サービスはどうか、雰囲気はどうかを感じ取り、自分の中に取り込んでみてください。ロビーを歩くだけでも違うと思います。ホテリエは充実していて、やりがいのある職種です。外国人と円滑にコミュニケーションを取るためにも、英語は一生懸命勉強しておいた方がいいと思います。そしてこれからは中国語も大切ですね。興味のある所からアタックしてみてください。

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