看護のスペシャリストに聞きました

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あんざわ まりな▶東京都出身。都立看護専門学校卒業後、東京都立駒込病院勤務。現在は婦人科病棟勤務。スポーツで培った体力と根性で、患者さまに寄り添い、日々向上心を持って看護に取り組む。

母子2代で看護師の世界に。
目標は認定看護師として専門知識と技術を極めたい

「あなたがいてくれて良かったわ」と言っていただいた時のうれしさが、やりがい

―看護師という仕事を選択された理由から教えてください。

 母が看護師をしていたのが影響したと思いますが、中学生の頃に頭の片隅で「将来は看護師になるのかな」と感じ始めていました。友達の悩み事や相談を受けて、その友達が少しでも元気になるのを見るのが好きで、養護教諭も視野においていましたが、高校生の時に行った看護実習でお世話になった看護指導者が、とてもプロフェッショナルな働きぶりでその方に憧れ、看護師への道を決めました。進路は都立の看護専門学校に進学し、3年間学びました。

―現在の仕事内容を教えてください。

 現在は婦人科病棟で、急性期から終末期の患者さまの看護を行っています。主に婦人科系のがん患者さまが、不安を抱えることなく治療に専念できるよう心身ともにケア、サポートできるようにしています。患者さまのご家族のケアや、患者さまの退院後のケアなども重要な仕事の一つです。

―看護師のやりがいを教えてください。

 以前、放射線と化学療法で1ヶ月にわたる長期入院をされた患者さまがいらしたのですが、長期間近くで担当させていただき、心が通じ合った時に「あなたがいてくれて良かったわ」と感謝の言葉を直接いただけた時は「この仕事をしていて良かった。これからも頑張ろう」と思いました。

―逆に辛いことはありますか。

 看護師という仕事は、人の命と向き合う仕事ですので、体力はもちろんですが、精神的な強さも持ち合わせていなければなりません。メンタル面でのタフさが大切です。また私は看護師になって3年目ですが、自分の知識・経験の未熟さを実感した時は辛いですね。「患者さまのためにもっとできることはないか」というもどかしさは日々感じています。

―仕事で落ち込んだ時は、どのように自分をケアしているのですか。

 中学時代はバスケットボール部、高校時代はチアリーディング部で活動していましたので、体力には自信がありますが、メンタルで落ち込む時もあります。そうした時は、お気に入りの銭湯へ行ってリフレッシュしています。病院から直接行くこともあります(笑)。それから、看護学校の同期生たちと、情報交換やおしゃべりをして気分を回復させることも、私にとって大切な時間です。

「広く、浅く」から「より専門的に深く」へ

―働きながらも、勉強は続くのでしょうね。

 病棟に配属されますと、それぞれの科の知識を深める必要があります。私の場合ですと婦人科や緩和ケアの書籍で学んだり、病院主催の勉強会に参加して勉強しています。

―安澤さんのこれからの目標を教えてください。

 都立病院の教育体制は3年間の基礎コース研修を受けられます。ですから3年間は基礎的な知識・経験を貪欲に吸収していきたいと思います。そして現在はまだ「広く、浅く」蓄積させている知識を、「より専門的に深く」極めていきたいと思っています。

―認定看護師制度という制度があると聞きましたが。

 はい、看護師も細分化して、より専門的に進む傾向があります。認定看護師制度は、例えば「感染管理」「がん放射線療法看護」「がん薬物療法看護」「緩和ケア」「呼吸器疾患看護」など19種の専門分野に分かれていて、それぞれの認定を受けますと、特定の分野の専門になれます。もちろん認定看護師になるには看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あることなどの条件や、認定看護師教育機関への入学・修了後、認定審査、登録という手順を踏まなければなりません。ですが、いずれはその道を目指し、スペシャリストになれたらいいなと考えています。

―看護師をめざす高校生にアドバイスをお願いします。

 治療をするのはドクターですが、看護師は患者さまを心身ともにサポートする大変有意義な仕事です。興味を持たれた方は是非頑張ってください。

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看護師をめざす高校生へのメッセージ

日常でできる訓練を!
看護師は、患者さまとご家族のお役に立てると、目の前で実感できますし、「ありがとう」を直接言っていただける、とてもやりがいがある仕事です。看護の仕事をめざす方は、日々、友達の表情を見て、「困ってない? 悩んでない?」「いつもと様子が違うよ」というように訓練することをお勧めします。看護師になった時、患者さまの心身のサポートをする際に役立つと思います。日頃から心がけてみてください。

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