もるさん▶静岡県出身。山野美容専門学校卒業後、OCEAN TOKYO入社。2018年8月、受付開始から数分で1ヶ月分の予約が埋まるという異例のスタイリストデビューを果たす。2019年7月よりトップスタイリストとして活躍。スタイリングの解説動画などを配信するYouTuberとしても著名で、チャンネル登録者は63万人以上(2019年7月時点)。
かっこよくなる感動をお客さまに与えたい
美容師はとても夢のある仕事です
アシスタント時代から大切にしていること
アシスタント時代から僕が力を入れているのは、基礎知識の勉強です。どの色を掛け合わせればあのカラーになるのか、どう巻けばどういうパーマがかかるのか、他にも色の相性やパーソナルカラーなど、気になることは徹底的に勉強しました。実技の練習ももちろん大切ですが、技術というのは基本的な知識があってこそ。理論を理解できないまま成功しても、その土台となる積み重ねられた知識がなければ、確固たるものとは言えません。逆にしっかり理論を勉強しておくと、実技の上達も早くなります。
スタイリストデビューしてからも、流行や移り変わりを常に意識して、知識と技術を学び続ける姿勢を大切にしています。その積み重ねが、お客さまへの提案力に繋がってきます。多くの引き出しを持ち、お客さまの希望と、髪の状態や1週間後、2週間後の髪型を考慮した上で、最善の提案を行う力が問われます。
美容師という仕事は大変ですが、それだけ夢もあります。OCEAN TOKYOには毎日多くのお客さまがいらっしゃって、スタイリストの予約は全て埋まっているのが当たり前です。アシスタントとチームを組み、1日に16名前後のお客さまの施術にあたります。その忙しさに最初は驚きましたが、今は求められている事の高さにやりがいを感じています。全国に数えきれない程あるサロンのなかで、OCEAN TOKYOを、こんなにもたくさんの人に選んでもらっているのですから、それに応えていきたいです。
スタイリングを動画で発信し
アフターケアとして高い再現性を実現する
僕が生まれた地域は、東京などと比べるとおしゃれな美容室や美容に関する情報が少なかったので、スタイリング方法はYouTubeの動画を繰り返し見て、毎日何度も練習していました。今でこそ、美容系の動画はたくさんありますが、当時わずかに配信されていたスタイリングの動画は、顔を出さず、解説もなく、お世辞にも見やすいとは言い難いものでしたね。せっかく技術と知識があって、それを発信しようと動画を投稿しているのに、なんてもったいないのだろうと思っていました。その頃から、髪型作りの自分なりのプロセスを組み立て、顔を出して丁寧に解説する動画を発信したいという思いが芽生え始めました。美容学校に入る前からYouTubeに投稿を始め、今も週2・3本のペースで動画を配信しています。
美容室でスタイリスングしてもらった時はかっこいいのに翌日自分でやると上手くいかない!という経験がある方も多いでしょう。僕がカットで重視しているのは再現性とアフターケアです。スタイリングを再現しやすいカットを行うとともに、スタイリングの練習やアフターケアのひとつとして動画を役立てて欲しいと思います。
美容師とYouTuberの両立はハードな部分もありますが、かつての自分のようにカッコよくなりたいけど、都会に比べておしゃれな場所や情報が少ないと感じている人や、スタイリングに悩んでいる人に届けたい、そしてお客さまの日々のスタイリングに役立てて欲しいという思いがモチベーションになっています。