自動車整備のスペシャリストに聞きました

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わたなべ けんじ▶東京都出身。専門学校 日産栃木自動車大学校卒業後、オリジナルカーを製造・販売する株式会社 光岡自動車へ入社。現在11年目。メカニックとして整備業務を行うかたわら、時折フロントで顧客対応も担当。

お客様にとっての「宝もの」を預かる—
独創的な自動車メーカーで働く自動車整備士

お客様のこだわりを尊重する

―現在のお仕事の内容を教えてください。

 私は現在、光岡自動車のショールームで自動車整備の仕事をしています。お客様の自動車のメンテナンスや修理が主な仕事ですが、ときには店頭に立ってお客様をお迎えするフロントの仕事も務めます。また、お客様から簡単なメンテナンスのやり方やコツなどを聞かれてお答えすることもあるので、意外とコミュニケーション能力が物を言う仕事だと思います。

―どんなお客様がいらっしゃいますか?

 年齢や性別はさまざまですが、どのお客様もクルマをとても大切にしてくださっているということを強く感じます。当社のお客様は一般的な自動車ユーザーの方とは少し違い、大手のディーラーのように営業に勧められて購入するというより、お客様自身が求めてショールームへいらっしゃるというケースが多いです。その分、愛車に対するこだわりも強く、ボディの色、シートの縫い目1 つを取ってもこだわりを持っていらっしゃいます。そのこだわりを尊重するため、メンテナンスでクルマをお預かりする際は、お客様にとっての「宝もの」をお預かりしている、という気持ちで気を張って作業しています。

クルマ漬けだった学生時代

―学生時代の様子を教えてください。

 昔から自動車や機械いじりが好きで、よくラジコンカーを分解して遊んだりしているような子どもでした。その後、自動車整備が学べる学科のある高校へ入り、自動車整備の勉強をはじめました。また、部活でも自動車研究部に入り、ホンダエコマイレッジチャレンジという「1リットルのガソリンでどこまで走れるか」を競うレースに出場するため、15人ほどのチームで車両を1から作製しました。18歳になって免許を取得すると、家に帰って自分のクルマをいじるようになりましたが、自宅に設備がなかったので、ベランダに金属パイプをつなげたり、チェーンをつけたりして自作の整備工場まで作りました。学校でも家でもまさにクルマ漬けの毎日でした。
 高校を卒業すると、今度は専門学校 日産栃木自動車専門学校へ進学し、ますます自動車の世界にハマっていきました。そこでは2級自動車整備士の資格を取得したほか、お客様と接するための接客実習などで社会人としての基礎を身につけました。

困難を楽しむポジティブな気持ちが大切

―専門学校を出たあとはどのような進路を取られたのでしょうか。

 専門学校の卒業後はすぐに光岡自動車に入社し、現在まで東京ショールームに勤めています。学校は日産系だったので、周りは日産のディーラーに進む同級生が多かったですが、光岡自動車の求人を見て面白そうだと思い、あえてこちらを選びました。
 当社の自動車は車両のベースは日産製のものを使用していますので、日産系の学校で学んだことが活かせます。ただ、日産の作業マニュアルがそのまま使えないため、例えば、日産車では取り外しができるパーツが当社のものでは簡単に取り外しができなかったりして、工夫しなければならない点が面白いところだと思います。

―逆に難しいと感じることはありませんか?

 難しいと感じることはあっても嫌な思いをすることはほとんどありません。むしろ、新しい作業が出てくると、それについてどうしたらうまくできるかを考えたり、実際に取り組んだりすることが楽しいと感じます。困難を楽しむポジティブな気持ちが大切だと思います。

―今後の目標を聞かせてください。

 今後は自動車検査員の資格を取得したいと思っています。検査員の資格があれば業務もスムーズにできますし、よりお客様のニーズに応えることができると思います。

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自動車の仕事をめざす高校生へのメッセージ

コミュニケーション能力が重要!
自動車整備の仕事をするにあたってはお客様の要望を聞き出し、提案をすることがあるので、接客のスキルが重要です。また、自分でわからないことはすぐに周りの人に聞くようにしてください。部品を外してしまってから苦しむより、きちんと理解してから取り組むと良いと思います。

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